何者にもならなくていい

こんにちは、モモ(momohsphss)です。

「何者にもならなくていいの」

4年ほどまえ、お世話になっているセラピストさんから言われた言葉です。

なんだか肩の荷が下りた気がして……言われた瞬間、ポロポロと涙したことを覚えています。

先日、長いお付き合いのクライアントさんがいらして、「あるある!」と盛り上がった話があったのね。(その話は別の記事にする)

で、その話をしていて、むかし言われた言葉が頭に浮かんだので。改めて書いてみます。

何者にもならなくていい

私が「何者にもならなくていい」とセラピストさんに言われたとき。無自覚だったのだけど、必死に

自分以外のだれか

になろうとしていたの。

仕事の選び方、恋人選び、友人関係、人との関わり、お金の使い方、生活習慣。こうした価値観や行動基準だけでなく。使う言葉、喋り方、服装、髪型など。

自分を取り巻く、あらゆる項目が

  • テレビやネットで目立って「肯定」されるもの
  • 本の著者から学んだ「成功体験」
  • 周りの人が体験した「実績」のあること
  • 相談して「許可」が出たこと

こうした基準に沿ったもので

どこにも自分がいない

なーんて思っていたんですよね。そりゃそうだ!

本を読んでノートにまとめたり、ネット記事をスクショしてホーム画面に設定してみたり。紙に書き出して、壁に貼って毎日眺めたり。

それは全部、だれかの言葉を丸暗記していた、学生時代のテスト勉強と一緒でした。

わたしが わたしとして 存在すること

「このままじゃイヤだ。もうやめよう。」

そう思って自分と向き合うことを決意し、医学・心理学・占い・スピリチュアルと、いろんな枠組みを使って自分を解明して。

「これが私だった!」と、他者と自分の違いを言葉で説明できるようになり、過去の自分の行動が腑に落ちる瞬間を何度も体験して。

どんどん自分を言語化できるようになると、けっきょく、戻るところはいつも同じ。

わたしが わたしとして 存在すること

光が強いと影も強いと言いますよね。

ひといちばい強く光って自分を出せるし、ひといちばい“真似っこ”も得意。

ほんとに、ほんとーに、渦中にいるときは思いもしなかったけど。いま振り返ると、だれかの姿を見て”マネ”してばかりだったなぁと思います。

だけどね、完璧にコピーすることはできなくて。

自分というものが強くあるようで、ない。ないようで、だれよりもある。

そんな性質が扱いづらいと感じて、ほとほと困り果てていました。

自分を保つのが難しいと感じる

当時の悩みは

  • 自分を捕まえることが難しい
  • 自分でさえも、自分がなにをするか予測できない

『自分』という存在を保つのが難しいと感じて。

  • 自分が自分として存在する
  • どんな自分も認めて好きになる

これができたとき、私がいちばん輝く瞬間であり、すぐに見失ってしまうものでもありました。

四柱推命でみると、自立の星がないので。自立の星をもっている人と比べると、強く自己主張するタイプではないんですよね。(あくまで相対的なもの)

解説している方の記事

【考察】自星の有る人と無い人の違い

07_星について(四柱推命ー自立の星編)

あと、月星座が牡羊座で、マドモアゼル愛先生の”欠損説”を知ったとき、一気に視界が開けたことがあります。

自分という感覚がないために常に自分についての感情に支配されることになります。普遍的に人が持ちやすい自分らしいかっこよさ、、、がおひつじ座月の人が陥るポイントとなります。

かっこよい自分・有能な自分・はっきりしている自分・主張できる自分・強い自分・目的に向かう際のゆるぎない確信を持つ自分・リーダー的な自分、、

要するに太陽おひつじ座が意味する自分像とその意味では同じです。太陽の場合はそれがある、、、のですが、

月の場合はそうなりたいだけで、またそう思いたいだけで、それだけが無いことになります。

12星座別「月」解説第一回 おひつじ座・おうし座の月について

なーんだ、できないんだ

本質的に得意な人と比べて「できない」って思う必要なくない?

って、肩の力が抜ける経験をしました。

「オリジナル」でいこう

聴くとエネルギーが湧いてくる曲があって、そのなかのひとつが”世界にひとつだけの花”です。

そうさ 僕らは

世界に一つだけの花

一人一人違う種を持つ

その花を咲かせることだけに

一生懸命になればいい

小さい花や大きな花

一つとして同じものはないから

No.1にならなくてもいい

もともと特別なonly one

生まれもった性質によっては、No.1を目指すことで輝くタイプもいるから。No.1を目指すことがダメなわけじゃなく。

No.1を目指すことに全力投球する人がいてもいいし、全力出せない人がいてもいい。

競争することで共生を目指す人がいてもいいし、争いを避けることに全神経集中させる人がいてもいい。

私の場合はね、自分の輪郭が色濃くなったのは

わたしは わたしでいいんだ

と、オリジナルの存在であることを認めた経験が大きく影響しました。

だれかをコピーして、鏡のように映し出すのではなく。相手の言動ありきで受動的に選択するのではなく。

許可をもらわずに。ただ「好き」「やりたい」「これが良い」と思ったことを言葉にして動いてみる。

もう、真似っこしなくてもいいんだよ。

周りと違うことをしてもいいんだよ。

同じじゃなくてもいいんだよ。

相手の顔色を伺って言葉を飲み込まず、堂々と胸をはって。勇気を出して。

この世界に『自分』を見せてみようよ。

この記事を書いた人

心理セラピスト/チャネラー/エンジェルメッセンジャー/HSS型HSP
16歳で適応障害になったことをきっかけに大学で心理学を専攻。対話を軸にしたアプローチが得意で「なぜか自分責めが減る」という声をよくいただく。フワフワした雰囲気と鋭い分析のギャップが人気。同じ気質の夫とふたり暮らし。
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