「親と同居でメンタルの消耗が激しいから家を出て自立したいんです」への回答

こんにちは、モモ(momohsphss)です。

先日、お久しぶりのクライアントさん(仮名Kさん)がいらっしゃって、カウンセリングとオラクルカードリーディングを実施しました。

Kさんと初めて会ったのは3〜4年前くらい?

身体エンパスの傾向も強くて、相手の体調不良をもらいすぎて日常生活がしんどい状態だったことを覚えています。高い共感能力を上手く使いこなせず、振り回されて悩んでいたんですね。

他のエンパスさん同様に「わかる」からこそ興味をそそられるのだけど、才能は使い方次第で毒にも薬にもなるのです。

Kさんは、少しずつ少しずつ、自分も周りも幸せになる才能の使い方を学んでいて、素晴らしいなぁと感動しました(本人は全然進歩してない!と思うかもだけど)

それでね、Kさんとお話ししていて「お母さんとの心理的な癒着」というテーマが出てきたんですが、これは多くの読者さんも参考になると思ったので、エピソードを拝借してケーススタディとしてシェアしていきますね。

Kさん掲載を快諾いただいてありがとうございます✨

目次

両親と距離を取ることは必ずしも大事ではない

まずは嬉しい感想をいただいたので、ご紹介です。

相変わらずお話しやすい雰囲気でしたので、緊張せず、言いたい事もほぼ伝えることができました。

私の気付かない所に対しての指摘が鋭くて、やっぱり他人目線で見るのも改めて大事だと思いました。

また、カードを使ったことで、混沌とした状況が、よりすっきり理解できたと思います。

ずっと前、まだモモちゃんが相談にのるお仕事をする前の頃のブログを見つけ、

「分析力がすごく優れた方だなぁ」と感じて、それからこっそり追っていたという隠れファンでしたが、私の見る目に間違いはなかったです。

そこにカードのようなふわっとした真逆のアイテムを持ってこられて、最強だと思います。

今回はメールでのポイントを押さえて振り返りをやっていくことと、取り組む行動もわかりましたので、実践していきます。

それ以外に、今現在の状況が、実は順調ということで、とりあえず安心できたこと、また両親との距離をとることは必ずしも大事ではないことがわかったのと、

色んなものを感じ取って吸収した分、それを手放すことが大事と、

最初の方で言われた事にも気をつけていきたいと思います。

Kさん

貴重な声を寄せていただき、ありがとうございます😊


さてさて。Kさんの感想にあった

「両親との距離を取ることは必ずしも大事ではない」

この部分を詳しく解説しますね。

Kさんは両親と同居中なんですが、ご高齢だったりご病気だったりで、お仕事しながら身の回りのお世話をされているんですね。介護までいかないけれど、日常生活をサポートすることがあるそうです。

で、お世話がめっちゃストレス。

お母さんとは性格的に合わないと感じているし、一緒にいるとイライラしちゃう。むかしは反抗した時期もあったけど、いまは「分かり合えない」「そういうものだ」と諦めの境地。

だから距離を取りたい。

Kさん

自宅に併設された治療院を開業して、そこに引っ越せば、通勤時間も短縮されるし、母からも離れられるし、良いことばかり!この窮屈な環境から解放されるじゃん!

・・・と、考えていたんですね。

セッションでこの話を聞いて、モモちゃんは率直に回答しました。

たしかに、物理的に離れることで心身の影響が少なくなり、ラクになる部分もある。お互いの関係を客観的に見ることも、できるようになるかもしれない。

だけど、物理的な距離が必ずしも問題をすべて解決するわけじゃないんだよね。けっきょく、心理的にベッタリ癒着していると、どれだけ距離を取ったところで母親の呪縛からは逃れられないよ。

実際の説明とは少し違うけど、こんなニュアンスでお伝えしました。

心理的な「癒着」に隠された愛と罪悪感

親と同居しているとメンタルの消耗が激しいから、仕事を理由に家を出て距離を取りたい人って、たくさんいるのね。

その選択自体は良いと思うの。結果的に関係が改善することも、あると思う。ただ、高確率で

仕事で成功することが幸せな人生につながるわけじゃなかった

って気づくときがくる。

望んだ職業に就いても、収入が増えても、キャリアを積んでも。なんか虚しい。楽しそうに笑ってる家族を見るとモヤっとして目を逸らしたくなる。実家に帰るとイライラする。

いいもん!いいもん!

私には縁がない世界なんだ!

仕事で成功してやるんだ!

そうやってね、わだかまりを抱えたまま、気持ち的にはスッキリしないまま、物質的には充足しても、心理的には欠乏感が消えない毎日を過ごすことになるのですよ💦

っていう、身に覚えがありすぎるモモちゃんの解説です。

心理学では”癒着”と言いまして、要するに心の距離が近すぎる状態なんですね。執着との違いは、お互いにピッタリくっついていること。

じゃあ、考えないようにすればいいの? というと、そうでもなく。

癒着が起こるとき、そこには愛と罪悪感があります。ここを紐解くのが大事。

自分のもっている「思いやり」に気づく

いま、お母さんに怒りが湧いてくるのであれば、その奥にはお母さんへの健気な愛があったはず。望むように愛せなかったことへの罪悪感も埋まってることが多いです。

わかりやすい動画を紹介しますね。

とんでもない気づきがボロボロ出てくる、個人的に大好きな”ザ・ワーク”の考案者、バイロン・ケイティさんの動画。まさに、お母さんへの怒りに隠された、自分の健気な愛と優しさに気づく瞬間。

手前の茶色い服の女性がバイロン・ケイティ

(クライアント)貧乏だから高校に行かせてもらえず、家の仕事を手伝わされました。学校に行きたかったのに。すごくプレッシャーを感じます。家計を助けるのは私の責任ではないのに。重荷を背負わされて怒りを感じます。

(ケイティ)背負わなければいけない、ということはなかった。

(クライアント)でも、背負いました。

(ケイティ)そうしたかったからです。その部分を見落としているわね。

(クライアント)背負いたかった訳ではないです。

(ケイティ)学校に行きたかったと信じている限りは、そうでしょうね。それではなぜ、家で手伝ったの?

(クライアント)生活していくために。

(ケイティ)なんて思いやりがあるんでしょう。優しいんでしょう。自分の考えを信じると、思いやりのある自分に気づかない。そういう部分が見えないの。「お母さんに家にいさせられた」という考えで頭のなかが一杯だから。

(クライアント)頭のなかで映画のように再現されています。子供時代を奪われたことや、私のせいではないって怒っていたことが。

ケイティワークの効果を高めるには、アレキシサイミアの克服が前提条件だと感じています……

対人関係を見直すと仕事も上手くいく

NLPでは、潜在意識はつながっているので、どれかひとつだけ伸ばすのではなく底上げが必要、と言われています。

とくに、私のところに相談にいらっしゃる方、このブログの読者さんは、職能(業務スキル)はめちゃくちゃ高い人ばかりです。

ただ一方で、優しく繊細で頑張りすぎて、頼り下手・甘え下手の傾向があるから。

もしも仕事が上手くいかないと感じているなら、①良い対人関係を築けているか ②自尊心がしっかり育まれているか、チェックしてみてください。

  • 親と同居しているとストレス溜まるから距離を取りたい
  • 実家に住んでいるのが後ろめたいから自力で稼げるようになりたい
  • 母親や父親と合わないと感じ「そんなもの」と諦めたけど、考えるとイライラする

これらに当てはまるとき、向き合うべきは仕事ではなく家族ですよ♪

ちなみに、親を”旦那”に変えても同じことが言えます。

「旦那の給料で生活するなんてイヤだ!」という怒りが原動力になり、良い結果につながる人もいるけれど。この気持ちで動いたものの、満足いく現実になっていないなら。

一度しっかり、旦那さんと向き合うことをおすすめします。

白旗上げるみたいで、めちゃくちゃ悔しいかもだけどね。いちばんカッコ悪い姿を見せたくない人に、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、本音をぶつけてみて。

応援しています✨

この記事を書いた人

心理セラピスト/チャネラー/エンジェルメッセンジャー/HSS型HSP
16歳で適応障害になったことをきっかけに大学で心理学を専攻。対話を軸にしたアプローチが得意で「なぜか自分責めが減る」という声をよくいただく。フワフワした雰囲気と鋭い分析のギャップが人気。同じ気質の夫とふたり暮らし。
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