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ギフテッドチェックリスト

ギフテッドとは、ずば抜けた才能で高い実績を出すことが可能な子どものことです。

米国ではギフテッド児専用の教育カリキュラムが用意され、その特異な能力を発揮するよう国をあげたサポート体制があります。

判定基準は州ごとに設定されていますが、アメリカ教育省は、次のように定義しています。

ギフティッド児やタレンティッド児は、資格を有する専門家により判定される、ずば抜けた才能ゆえに高い実績をあげることが可能な子どもである。

彼らの自己実現や社会貢献のために、通常学校で標準的に提供される教育プログラムとは異なる教育プログラムが必要とされる。

高い実績をあげることが可能な子どもは、実際目に見えて優れた成果をあげている子どもだけでなく、潜在的な可能性のある子どもも含む。

その領域には、知的能力全般、特定の学問領域の才能、創造的思考や生産的思考、リーダーシップ能力、ビジュアル・アーツやパフォーミング・アーツ、精神運動機能がある。

わが子がギフティッドかもしれないと思ったら

定義のなかでは「子ども」と表現されますが、ギフテッド児は先天的にうまれもった才能の種を成長につれて開花し、「成人ギフテッド」になります。

このページでは、「才能とはなにか」を具体的にお伝えするために、ギフテッドの特徴をご紹介します。

表記は、小児、成人を包括して【ギフテッド】とします。

ギフテッドの特徴

以下に挙げた特徴に多く当てはまるなら、ギフテッドの可能性があります。

□ 早ければ乳児期から並外れた注意力がみられる

□ 習得が速い。考えを素早く関連づけまとめられる

□ 多量の情報保持。記憶力が非常に良い

□ 年齢の割に並外れた語彙と複雑な文章構造をもつ

□ 言葉のニュアンス、比喩、抽象的な考えに対する高度な理解力がる

□ 数字やパズルを含む問題を好んで解く

□ 就学前に、ほぼ独学で読み書きスキルを身につける

□ 並外れた感情の深さ、感情反応の激しさ、過敏さ

□ 抽象的、複雑、論理的で洞察力のある思考

□ 幼少期から理想主義と正義感がみられる

□ 社会的・政治的問題や不公正さ・不公平さへ関心を示す

□ 長時間の注意持続、粘り強さ、強烈な集中力

□ 自身の考えることで頭がいっぱい。白昼夢

□ 自身や他者のできない状態や遅い状態にいたたまれなくなる

□ 基本的スキルをあまり練習なしに早く習得できる

□ 鋭い質問。教えられたこと以上のことをする

□ 興味関心の幅が広い(ただし、ひとつの分野への強い関心を見せることもある)

□ 高度な好奇心。途絶えることのない質問

□ 実験や違う方法で試すことへの興味関心

□ 普通は考えないような方法や斬新な方法で考えやものごとをまとめる傾向(拡散的思考)

□ 鋭くときに並外れたユーモア、特にダジャレを使ったユーモアのセンスがある

□ 複雑なゲームや枠組みなどを用いてものごとや人を仕切りたがる

□ 想像上の友だちがいる(未就学児)。鮮明なイマジネーションがある

こちらのチェックリストは、「〇個以上当てはまるなら…」といった基準はありません。当てはまる点を多く感じるのであれば、ギフテッドの可能性があります。

ガードナーによる多重知能

ギフテッドの能力は、IQの高さだけでは測れません。

知能とは、量で計測できるもの以外に、質的にも差が見られます。

ハワード・ガードナーは、知能をひとつと捉えることは不適切であるとして、多重知能を提唱しました。

ガードナーの多重知能

  1. 言語的知能
  2. 音楽的知能
  3. 論理数学的知能
  4. 空間的知能
  5. 身体運動的知能
  6. 対人的知能
  7. 内省的知能
言語的知能

ことばの能力。多くは、知能検査や学力検査で測定される類の力。

音楽的知能

音の調子やリズムの微妙な違いやパターンを感じ取ったり、音楽を演奏する能力。

論理数学的知能

帰納的推論や演繹的推論を用いて因果関係を理解する能力。数学のような記号を用いた抽象的なパターンを理解する能力。

空間的知能

空間次元を視覚化したり、その内部イメージを創造したり、物を効果的に意味をもたせて配列する能力。

身体運動的知能

身体的感覚を識別したり、体操やダンスなど身体の動きをコントロールする能力。

対人的知能

人とのコミュニケーションや関係性にかかわる高度な能力。人を理解し、導き、リードする能力。

内省的知能

自己についての鋭い感覚。内省や自己の気づきなど内的状態を高める能力。

ギフテッドは、いくつかずば抜けた知能をもっているか、ひとつの知能が突出していることもあります。

見落とされがちな才能

対人的知能には、リーダーシップの才能も含まれます。

人を理解して導く力は、部活や友達関係のなかで発揮されます。

内省的知能は、自分の内面を深く見つめる【個人を理解する力】であり、道徳の時間、喧嘩の仲裁といった場面で発揮されます。

子どもの場合は、大人が気持ちや自己概念、自尊心について話し合いの場を設けない限り、そのずば抜けた才能に気づかれることは少ないです。

「自分に何ができるの?」

「やりたいことがわらかない」

という人は、広い視野で才能・能力を捉えると【得意】が見つかりやすくなります。

ギフテッドが才能発揮するために

ギフテッドが才能を発揮するために、必要なことはこちら

  • 自分の能力を認める
  • 他者との違いを知る
  • 自分の能力は自分でコントロールする意識もつ
  • どこでだれのために能力を使うか自分で決める
  • 多様な人とのコミュニケーションスキルを身につける
  • 基本的信頼感、基本的安心感を育む(どちらも心理学用語です)
  • 「激しさ」を扱えるようにしていく

自分を抑えるのではなく、才能や能力をチューニングして、社会とマッチングさせるのがポイントですね。

そんな流れで取り組んでみてください!

参考文献

この記事を書いた人

心理セラピスト/チャネラー/エンジェルメッセンジャー/HSS型HSP
16歳で適応障害になったことをきっかけに大学で心理学を専攻。対話を軸にしたアプローチが得意で「なぜか自分責めが減る」という声をよくいただく。フワフワした雰囲気と鋭い分析のギャップが人気。同じ気質の夫とふたり暮らし。
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