こんにちは、モモ(momohsphss)です。
今日は「感情」のお話。マニアックで暑苦しい解説モードのモモちゃんでいくよ~。
普段は口数がそんなに多くないのに、解説モードに入ると相手を置き去りにして喋り続けるオタク。
以前、継続講座を受講いただいた30代のクライアントさんが、初回セッションで教えてくれた悩みがコチラ
- 相手を全肯定して、正解を探した会話をしてしまう
- それは自分にも相手にも嘘をついてる気持ちにさせる
- 「優しいね」と言われても「正解を出すのが上手いだけだから当たり前じゃん」と思う
- 周りの状況に合わせすぎて、自分の欲求がわからなくなる
- 仕事はそれなりにできて評価も高いけど、自分では「何もできてない、積み上がってない」と感じる
この状態から、たった2か月でガラッと変わって
- 「人の気分に引きずられなくていいんだ」と気づいた!
- 相手の気分を読み取って無理に同調せず、自分の気持ちを尊重しつつ対応できるようになった!
- なにもできないと思ってたけど、自分が積み上げて、めっちゃやってたと気づいた!
- 夢中になるほど好きなことを思い出した!
- 自分が好きだと思える!
- 自分責めが減って、人前で自由に振る舞えるようになった!
こんな変化があったんですね。生き生きと自分の世界を語る姿がまぶしかった~。
このとき取り組んだのが3種類のエネルギーバランスを整えること。
- 感情
- 思考
- 体感
漠然とした生きづらさを抱え、閉塞感でいっぱいの毎日を過ごしているとき。他人の価値観に無理やり合わせて、本来の自分を見失っているとき。本音を飲み込んでばかりで、自分の望みがわからなくなったとき。
こうした状態を引き起こす背景として、『思考』を過剰に使いすぎて『感情』『体感』がほとんど機能していないケースが多く見受けられます。3種類のエネルギーバランスが崩れると心身の不調につながるのです。
かといって、均等に使えるようにシビアに管理するのではなく、揺らぎのなかで日々調整する習慣を身につけることが大切。
3種類のエネルギーを上手に扱えるようになると、豊かな感受性に振り回されて消耗しすぎることなく、体調不良でやりたいことを強制終了せず、穏やかに過ごすことができますよ♪
アレキシサイミア(失感情症)とアレキシソミア(失体感症)
医療を連想させる用語の乱用は避けたいものの、解説しやすいので、アレキシサイミアとアレキシソミアという言葉を使います。
アレキシサイミアは日本語で「失感情症」、アレキシソミアは「失体感症」と呼ばれています。どちらも病名ではなく、”現象”に対してつけられた名称です。
精神科医のシフオネスが提唱した性格特性で、自分の感情に気づいて言語化するのが難しい、といった特徴があると言われています。
参考サイト 厚生労働省による生活習慣病予防のための健康情報サイト/e-ヘルスネット
言葉のイメージから、感情や体感を”失っている状態”を連想するけど、じつは違います。あくまで自覚して言語化し、表現することが困難な状態を指すんですね。
なので、「感情を感じない」「体の感覚がない」のではなく。
感じていることを自覚して言葉にするのが難しいってこと。(心理学では自覚することを”認知”と言います。)
原因はひとつではなく、遺伝的要因と環境要因が絡み合っていると言われています。一方で、生まれつきの気質による影響が強いとする説もあり、コレと断定できないのが現状です。
卵が先か鶏が先か……の世界なんだけど、アレキシサイミアやアレキシソミアと摂食障害、依存症、うつ病、統合失調症との関係は濃厚で、専門書を読んでいると度々目にします。
その場にふさわしい感情や、自分に期待されている感情に惑わされずに、自分の本当の感情に気づくこと
私も生きづらさを抱えていた当時、アレキシサイミア・アレキシソミアの傾向が強かったので、こうした現象の存在を知って対策したんです。
で、過剰に使っていた思考エネルギーから、感情と体感に意識のスイッチを切り替えて、ひたすら言語化するトレーニングをしました。
その結果、「心から愛おしい」とか「無条件の安心感」とか、文章だけ読んでもピンとこなかった感覚をどんどん体感できるようになって。愛おしさ・安心感にふさわしい選択ができるようになり、現実も伴うようになったんですね。
たくさん情報収集してトライ&エラーを積み重ねたなかで、<わが子がギフティッドかもしれないと思ったら>という本に書いてあった言葉が心に刺さって。
くりかえし自分に言い聞かせて、新しい習慣を身につけたので、ご紹介します。
いまから紹介する2つのポイントは、実践したクライアントさんからも「なぜか自分責めが減りました」とよく言われるほど。
なのでね
繊細で豊かな感受性をもち、ひといちばい優しいゆえに相手の気分に影響されやすく、心の境界線が曖昧になりがちな人。考えすぎ、気にしすぎと言われて傷つき、自分の感覚を押し殺して鈍感になる道を選んだ人。
その結果、毎日に充実感がなく、自分にウソをついて生きているように感じている人。
そして、もう一度、本来の自分を取り戻して、本当に望んでいることを実現したい人は、ぜひ心にとめて習慣に取り入れてみてくださいね。
感情そのものに善い悪いはない
感情そのものに善い悪いはなく、何をどう感じるかは自由です。
その場にふさわしい感情や、自分に期待されている感情に惑わされずに、自分の本当の感情に気づくこと
わが子がギフティッドかもしれないと思ったら
これは<わが子がギフティッドかもしれないと思ったら>に書いてある一文。
私のところには、希○念慮をもつ人が相談に来ることがあるのですが、そういった人には「考える自分を否定しないように」お伝えしています。
そのことについて考えたり、感じたりすることを否定しなくても良いんだよ。本当は感じていることを無理して消そうとしなくて良いんだよ。
「○にたい。もう生きるのしんどい。このまま○にます。」そう話す方と2時間一緒に過ごしたこともあります。
その方は、
○にたいと言ったとき、ただ一緒に感じてくれた人は初めてです。こんなに考え方が変わったのも初めてです。
明日はどうなるかわからないけど。いまは、もう少し前に進めそうな気がしています。
もっと時間がかかると思っていました。
とおっしゃって帰っていきました。
30年以上、生きづらさを抱えた人でした。(明日のことなんていいのよ。明日どうなるかわからなくてもいいのよ。)
その言葉を人前で口にすれば、ほとんどの場合で、こんな反応が返ってくるでしょう。
ひとりで悩まないで
あなたは悪くないよ
そんなこと考えないで
話聞くよ
みんな良かれと思って、救いたくて、どうにかチカラになりたくて。優しさ思いやりから言葉を発するので。
救われる人もいる一方で、逆に「そう考えるのは悪いことだ。」と否定のメッセージとして受け取られることもあるんですね。
その場にふさわしい感情や、自分に期待されている感情に惑わされずに、自分の本当の感情に気づくこと
わが子がギフティッドかもしれないと思ったら
私はこの一文を反芻させて、自分が何を感じているのか自問自答して、評価を挟まずそのまま受け取り続けました。
だからクライアントさんにも、そうしています。
なにかのきっかけで、○にたい気持ちが溢れるほど悲しくなってしまった。○ぬことを真剣に悩むほど、毎日が苦痛なんだ。それでも、今日この瞬間まで。なんとか生き延びてきたんだ。
その事実に。クライアントさんが感じていることに対して、善悪の評価をせずに。ただ一緒に感じ切る。
感情に名前をつける
人は生まれたときから自分の感情を表現することばをもっているわけではない。
(中略)感情に気づきそれに名前をつけることが、感情コントロールの最初のステップになる。
感情は論理的であったり秩序正しくあったりする必要はないこと、むしろ、論理的で無い場合がほとんどであることに気づき安心してほしい。それが感情というものだ。
わが子がギフティッドかもしれないと思ったら
今自分は怒っているのか、嬉しいのか、悲しいのか、楽しいのか…等々、外に意識が向きすぎていると、自分自身から湧き起こる”本当の感情”を拾うことができなくなってしまうのです。
すると、自分の言動に対して自信が持てなくなり、つねに不安がついてまわり、
知らぬ間に「私は何がしたいんだろう」「私が好きなことって何?」「自分がよくわからない」という感覚に陥ってしまいます。
”ほんとうの感情”を取り戻す五感セラピー
感情に気づいて言葉で表現するには、トレーニングが必要です。
自分の反応を観察して、「いまの気持ちを言葉にするなら?」と考えてみましょう。
嬉しい 楽しい 悲しい 寂しい 怖い 罪悪感 後悔 など
どんな言葉が当てはまるでしょうか。
このトレーニング、慣れないうちは「本当に合ってるの?全然ピンとこない」と、まったく手ごたえを感じない状態が続きますが
慣れるとスピードアップして、本来自分が感じている、本当の感情に気づきやすくなります。
さらにさらに!
現在(いま)感じている感情に気づけるようになると、過去に感じていた感情が、あるときブワッと再体験する瞬間が訪れます。
幼いころ家族と過ごした記憶が蘇って
あのとき本当は寂しかったんだ
と、自覚するかもしれない。
部活動や、社会に出たばかりの苦い経験から
ずっと悔しくて悲しかったんだ
と、根底にある”想い”に気づくかもしれない。
こうして感情を感じることに慣れてくると、今度は未来の感情を先取りできるようになります。
あたかも、いまこの瞬間に実現したかのように、未来に感じるであろう、幸福感・喜びを感じられるようになります。そして、その感情に見合うような行動を選択できるようになり、晴れて夢が叶う仕組みです☆
(引き寄せの正体ですね!)
変化のあとの「揺り戻し」を乗り越えて定着させよう
確実に人生をステージアップさせたいなら、変化のあとには「揺り戻し」が起こることを知っておきましょう。
人間にはホメオスタシス(恒常性)という本能があり、変化はすべて”命の危機”として捉えるように脳にプログラミングされています。
心の変化に合わせて、もとの状態に戻そうとする動きが「揺り戻し」です。
なのでね
自分と向き合うようになって、「やったー!!さいきん気分が良いぞ」と思ったあとには、必ず落ち込む時期が来ます。
というか、自然界にはバイオリズムがあり”揺らぎ”のなかで生きているので。私たち人間の心身も、いつも一定ではないのが自然です。
気分が良いときもあれば、どうしてもテンション上がらない時期もある。
本来の自分を取り戻すプロセスも。
新しい習慣を取り入れることも。
練習が必要ですので。上手くできない日があってもいいのです。
ダイエットしていると、新しい食習慣に体を慣らす「停滞期」が来ると思いますが、メンタルの変化も一緒です。
焦らず、1歩ずつ確実に進んでいきましょ。
目安としては、本当の意味ですべてが刷新されるまで、数年単位。人によっては数十年かかるかもしれません。
そのあいだ、ずっと苦しいわけじゃなく。悩みの質はどんどん変わります。良い変化も体感できます。
たった1度だけ新たな人生にステージアップして終わりじゃなく、何度もステージアップを重ねるたびに、どんどん身軽に自分密度が濃い日々になる。
そんな生き方が実現できます。