こんにちは、ももか(@momohsphss)です。
私は最近、「HSS型HSPの中にも、大きく分けて2つのタイプがいる」という、独自のタイプ論を展開しています。
これは、【気質・性格・能力】の違いに目を向けて、一人ひとりが本来持っている自分らしさを発揮しやすくするものです。
実はね、このHSS型HSPの2タイプが生まれた背景には、私の大好きな2人の男性が大きく影響しているんです。
今回は、私が独自のタイプ論を発信する理由や経緯をお話します。
同じ気質なのに何かが違う父
私にHSS型HSPの2タイプを教えてくれた、1人目の男性は父です。
HSPを知った当初から、父は同じ気質だと見ていました。長いこと反抗期で、ずっと父が嫌いで、その感情をどう言葉で表現すればいいのかもわからず、どうにもできない問題としてたんですね。
私は父と似ている部分がたくさんあって、一緒にいると自分の嫌な面を見せつけられているようで。
「私は周りをこんなに不快にさせているのか。」と思って、同じ血が流れていることすら嫌になった時期もありました。
ずっと、あんな風になりたくない、という思いを握りしめて、それなのに認めさせたい対抗心のようなものもありました。
だけど。
どう考えても、私と父は何か違う部分がある。ずっと、その違いは非HSPの母の血が流れているからだと思っていたんですね。
気分屋で不器用で、自己中で上から目線なHSS型HSPの父と。拘りがなく、柔軟だけど意思もあって、世話好きな非HSPの母。
「きっと、私がパパと違うのは、ママの血が半分流れているからなんだ」と思っていました。
同じ気質なのに、違う部分があって、あんな風にはなりたくないのに、どこか目指している自分もいる。
非HSPの母なら違いは理解できる。だけど、父に対しての感情は、複雑すぎて直視できませんでした。
分かり合えなかった元彼との違い
私に、HSS型HSPの2タイプを教えてくれて、さらに家族の問題に向き合うきっかけをくれたのが、同じ気質の元彼でした。
彼とお付き合いする時点で、既に何人ものHSS型HSPを見てきたので「同じ気質でも、性格や能力は違う」という点は理解していました。
そして、気質以外にも共通点が多く、日常生活でも頻繁にシンクロが起こるほどだったんですね。
私は、なぜか彼の考えていることは手に取るようにわかりました。不安も焦りも、今後どうしたいかも。
だからこそ、どう振舞うのが正解なのかを必死で考えて、家族に対して抱いている気持ちを、正直に話すという選択をしたんです。そこで、初めて私は家族が大好きだったんだと、気づくことができました。
おかげで、家族との仲はめちゃめちゃ良くなりました。
私の存在が彼の劣等感を強めていることは、なんとなく気づいていたんですね。お互いを理解すればするほど、違いを見せつけてしまうことも。
きっと、私が持っているものは、彼が憧れて心の底で欲しているけど、潜在的に見ないようにしているもの。
自分の性質上、どれだけ望んでも『それ』は手に入らないと納得させるタイミングだったから、私と出会ったのだと思います。
私は、いつも「あなたには、あなたの魅力がある。私と違う、そこが魅力なんだ」と伝えました。でも、付き合い始めると、彼は自分と同じように(思い通りに)ならない私にイライラしているのがわかって。
私は『コントロールされる感』がすごく嫌いなので、彼の望みはわかっていたけど、反発するように自己主張を続けました。
そして、結局分かり合えず、別れることになったんです。
HSS型HSPの2タイプ
同じ気質で大好きだけど、なぜか反発したくなり、執着してしまう。大好きな2人の男性と、自分との違いを観察してわかったこと。
HSS型HSPには、立ち位置(役割)の違う2つのタイプが存在するのです。
1.イノベータータイプ
開拓者、革新者。
私は、このイノベータータイプ。
自分で言うのが、ものすごく!ものすごーく!気まずいのだけど。いわゆる天才肌ってやつです。
世界を宇宙くらいの高さから俯瞰していて、自分の感情が動くより先に「全体で見たときに、足りないところと、今必要なこと」が直感で見える。
多くの人が興味ない問題に疑問を持って、誰に言われなくても勝手に追及し、鼻の穴を膨らませて好奇心を満たす。そこには、ニッチな市場を狙おうとしてとか、先行者利益を考えてとか、理性的な理由はなく。あるのは、貪欲な知的好奇心。
感情が表に出にくく、自分では必死に感情表現しているつもりでも、周囲には変化がイマイチ伝わらない。当たり前のように全体が見えるので、集団での『普通』や『平均』も自然と察知できる。
さらに、自分のことも宇宙の高さから俯瞰しているので、少しでも『普通』や『平均』とズレたことをしていると、自己否定に悩まされる。
視点の違いから、集団に馴染めない、感覚を理解されないトラウマも持っているので、人と違うことに対して強烈なブレーキがかかる。
ベンチャー企業や、方針転換したばかりのチームでリーダーになりやすい。
2.コーディネータータイプ
調整役、オピニオンリーダー。
父や元彼は、このコーディネータータイプ。
学歴は必ずしも比例しないですが、一般的に言われる、努力家や秀才肌です。理解力があって、常識的で社会にも馴染みやすい。
人や組織に対して、同じ目線か少し上くらいの高さから俯瞰していて、常に複数の視点から物事を観察できるので、「目の前の問題を改善して、前進させるにはどうすればいいか」が、自然と見える。
イノベータータイプは、日常を超えた『世界』『時代』などを全体的に見ますが、コーディネータータイプは、日常的な『組織』『人々』などを全体的に見ます。
なので、現実問題として、今目の前にある組織や人の改善点が見えるし、全体が見れるから、どこをどう動かせば被害が少なく効率的に対処できるかわかる。
人間世界でのリーダー的存在なので、愛情深く世話焼きです。本人は我慢しているつもりでも、感情的になっていることが周囲にバレている。
その愛情が相手にうまく伝わらないと「拒絶された」と感じ、やり過ぎた、間違えた、と自分を責める。
みんなで一緒に進みたいという気持ちがあり、自分の働きかけで人が成長することに喜びを感じるため、相手を自分色に染めるのが好きだし得意。
相手が自分のコントロール下におけないと察知すると、途端に恐怖心に飲み込まれ、思わず言葉尻がきつくなり、「怖い」という印象を与えて、それがトラウマになることも。
仕組みが完成され軌道に乗り、拡大路線にあるチームでリーダーになりやすい。
憧れと嫉妬の、ないものねだり
憧れて、魅力的で、大好きだけど。同じ気質だけど。なぜか、嫉妬してイライラして、執着してしまう。それは、自分の立ち位置や、お互いの違いがわからないから生まれる『ないものねだり』なんですよね。
私自身、今まで目立つことで攻撃してきた人を振り返ると、コーディネータータイプのHSS型HSPか、非HSPだったと感じます。
私が被害者とか、相手が悪いとかではなく。
私自身が、自分の持っているものに気づかず、あからさまに向けられた『悪意』や『敵意』に対して、必要以上に執着して、自分を責めていただけでした。
「私の振る舞いに落ち度があったから」
「私のやり方が間違っていたから」
だから、あの人を怒らせて、傷つけてしまったのだと。
でも、そもそも立ち位置(役割)が違ったんです。見ているものが違ったんです。感情表現のレベルや、愛情表現のスタイルや、好奇心の対象。その全てが違った。
それだけのこと。
誰が悪いわけじゃない。そこには、確かに愛があった。私に対する愛かもしれないし、自分に対する愛かもしれない。どちらにしても、愛であることには変わらない。
ただ、違いに気づけなかっただけ。
気質は同じでも、性格や能力が違えば見える世界も違う。それは、人間がより良くなるために、世界が前進するために、どこかの誰かが作って、それぞれに与えた【役割】なんですね。
そこに気づければ、本来の自分らしさに気づける。人と比べず、環境に左右されず、必要以上に自分を傷つけて頑張ることもない。
私は、この独自のタイプ論が、得たいの知れない恐怖と戦っているHSS型HSPを救う大きな力になると思っています。
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