HSPHSS気質

<第2章>違いを知ると真実がわかる

HSS型HSP気質と暮らすー基本のキー<第2章>です。

目次

<第1章>HSS型HSPの生きづらさが解消しない理由
1-1一般的なノウハウは非HSP向け
1-2HSSとHSPのどちらかに対策が偏る
1-3「共感」と「お手本」が得られない

<第2章>違いを知ると真実がわかる
2-1 非HSPの鈍感で図太いメンタルの真相

2-2 HSS型HSPと非HSPは行動の理由が違う

<第3章>自分を知ると繊細さは武器になる
3-1 自分だけの刺激対策を作成する
3-2 HSP初心者がやりがちなNG行為

<第4章>HSS型HSP全開で居心地の良い関係を作る
4-1 HSPだとカミングアウトせずに、HSPを理解してもらう
4-2 落ち込んだときの立て直し方
4-3 激しい感情の落差の扱い方

<おわりに>あなたの感じた、どれもが正解

<第2章>違いを知ると真実がわかる

なかなか現実が変わらないHSS型HSPは、体の作りの違いを見落としているかもしれません。

頭では理解していても、体がついてこないんですよね。

問題解決のためにネットや読書で情報収集して、

 

なるほど~(゜o゜)

 

と思って実行するけど、すぐに挫折して別の情報を探し始める…の繰り返し。

これが、頭でっかちになって体がついてこない状態です。

私も気質の特性を生活に取り入れる前は、頭ではわかるけど本能が拒否するような感じでした。

2~3か月後にはすっかり意識から抜け落ちて、また同じことで悩み始めるので、思い切って逆をしたのです。

まず、体の感覚に意識を向けたあと、じっくり頭を使って原因を探ります。

すると、自分のペースや限界を意識するので、確実に問題に対処できるようになりました。

2-1 非HSPの鈍感で図太いメンタルの真相

HSPと非HSPは、刺激を処理する脳の仕組みが違います。これは、動物の生存戦略として、とても有効なのです。

全員が同じ反応をする体だと、飢餓が起きたとき種が全滅してしまうので。

同じ刺激を受けても、じっくり時間をかけて慎重に処理するグループと、すぐに処理を終わらせて次の行動に移せるグループが必要なのです。

 

非HSPが刺激に鈍感で、些細な出来事に深く注意を払わない脳を持っているのは、人間が繁栄していくために、先祖代々受け継がれた役割だからです。

ここで「損な役回り引いちゃったな(-_-)」と感じるかもしれません。

今すぐ「なーんだ!役割が違うだけか(^-^)」とは思えないかもしれません。

 

突然「あなたの役割だよ」なんて言われても、いまいちピンときませんよね?

そこで、刺激の処理方法の違いを説明しましょう。

HSPの脳はみじん切りレベル

刺激とは、

  • 気温
  • 食べ物の消化
  • 喋り声、表情
  • 記憶、感情
  • 物の配置

など、体の内外でキャッチするものです。

HSPは刺激を『みじん切りレベルの細かさ』で識別する体を持っています。

だから、ミリ単位であらゆる情報を吸収できるのです。

非HSPの脳は乱切りレベル

一方で、非HSPの体は刺激を乱切りレベルで識別します。

だから、HSPは「全然違う!」と感じる変化も、非HSPは「同じじゃない?」と感じるのです。

非HSPが些細なことを気にしないのは、

気づいているけど、気にしないようにしている

ではなく、

気づいていないから、気にならない

です。

非HSPは「気づかない」から「気にならない」だけ

HSPが特大サイズで感じるような、気温の変化、味の違いなども、非HSPの体にとっては、違いとして識別されないのです。

また、非HSPはHSPと比べて、ストレスホルモンであるコルチゾールが出にくい体を持っています。そもそもストレスを感じにくいのです。

私たちHSPが、当たり前のように微妙な変化をキャッチして、ストレスを感じるように、非HSPはスルーしています。

 

男性が、【女性はホルモンの影響を受けやすい体を持っている】と聞いて、理解はできても共感はしないですよね?

だって、その世界を体験できないから。

「私の辛さをわかってよ」と言われて、全く同じに感じることはできません。

非HSPも、HSPが見ている世界を同じようには体験できません。なぜなら、そもそも持っている体が違うから。

それは、HSPのあなたも一緒です。

 

この違いを知らないHSPは、非HSPに対して「私が嫌いだから冷たくしている」と思って、関係がギクシャクするんですよね。

だから、男女の違いを知るように、まず体の作りが違うと理解しておいてください。

2-2 HSS型HSPと非HSPは行動の理由が違う

HSS型HSPの行動力や好奇心は、一見すると非HSPのように見えますが、両者も体の作りが違います。

HSSは興奮系のホルモンであるアドレナリンが出やすいので、興味を刺激されると、行動したい衝動に駆られます。

  • 移り気
  • 気分屋
  • 飽き性

と感じるのは、ホルモンが垂れ流しではなく、刺激を受けたときに発動するからです。

 

人間には『順応』という機能が備わっていて、同じ刺激を長時間受けると、刺激だと感じなくなります。

これは私の見解ですが、HSSはホルモン放出→順応→ホルモン放出のサイクルが、通常の人より短いのではないかと思います。

だから、HSSは刺激がなくなると息苦しくなり、自ら新しい刺激を迎えにいくのです。

 

さらに、HSPの要素が加わると、行動の前にじっくりリスクを検討して、よく注意してから動きます。

何も考えず走り出すのではなく、きちんと当たりをつけて、検証のために行動するのです。

そして、行動している最中も、HSP特有のみじん切り処理が行われるので、高度なアウトプットとインプットを同時進行できるんです。

つまり、HSS型HSPは【仮説→検証→改善】のサイクルを高速で回していることになります。

非HSPが新しい行動を始める理由

一方で、非HSPも簡単に新しい行動を始めますが、それは深く考えないからです。

現状を正しく把握したり、行動のメリットデメリットについて、それほど深く考えず「なんとなく」で始めます。

HSS型HSPの場合、行動の理由は明確に説明できます。なぜなら、

  • なぜやるのか?
  • やった結果何を得たいのか?
  • どこまでできると想定しているのか?

といったことを、常に考えているからです。

非HSPが新しいことを始めるときは

  • 必要だから
  • 最近よく見るから

みたいな、(HSPにとって)ざっくりした理由です。

これも、あえて感覚的に思考しているのではなく、そこで処理が終わる脳を持っているからです。

 

この違いを知らずに、非HSPと自分を比べてしまうと「同じようにできるはず!」と体の声を無視した努力が始まります。

本当はiphoneを持っているのに、Androidだと思い込んで操作しているような状態です。

悲惨ですね( ;∀;)

体の違いを知ると、『やらなくていいこと』『物理的にできないこと』が見えてくるので。おのずと、エネルギーの無駄遣いが避けられます。

 

※この記事で解説した体の違いは、アーロン博士の著書を参考にしています。

<第3章>自分を知ると繊細さは武器になる