HSPHSS気質

<第4章>HSS型HSP全開で居心地の良い関係を作る

HSS型HSP気質と暮らすー基本のキー<第4章>です。

目次

<第1章>HSS型HSPの生きづらさが解消しない理由
1-1一般的なノウハウは非HSP向け
1-2HSSとHSPのどちらかに対策が偏る
1-3「共感」と「お手本」が得られない

<第2章>違いを知ると真実がわかる
2-1 非HSPの鈍感で図太いメンタルの真相
2-2 HSS型HSPと非HSPは行動の理由が違う

<第3章>自分を知ると繊細さは武器になる
3-1 自分だけの刺激対策を作成する
3-2 HSP初心者がやりがちなNG行為

<第4章>HSS型HSP全開で居心地の良い関係を作る
4-1 HSPだとカミングアウトせずに、HSPを理解してもらう

4-2 落ち込んだときの立て直し方
4-3 激しい感情の落差の扱い方

<おわりに>あなたの感じた、どれもが正解

<第4章>HSS型HSP全開で居心地の良い関係を作る

HSS型HSPの行動的で繊細な特性を全開にしても、居心地の良い人間関係は作れます。

そのために、1つ心構えが必要なので説明しますね。

人との関わり方でも、全ての基本は自分がどうしたいかです。

迷ったら、常に「他人の意見じゃなくて、私はどうしたい?」と、自分に問いかけてみてください。

主体性と心の安全基地

主体性を保つことは、優しくて相手の事情を優先しがちなHSS型HSPにとって、とても大切です。

今は「嫌だ」「やりたくない」という否定形の言葉に抵抗があるかもしれません。

でも、大丈夫!(*^^*)

これまで説明してきた、体の違いを知ることや、自分だけの刺激対策が身についていれば、心の安全基地は出来上がっていますので。

傷ついて落ち込んでも、以前より早い時間で回復できるので、本音を言う勇気が持てます。

心の安全基地とは、外の世界で傷ついても、そこに戻れば回復できるという回復場所のことです。

回復場所は、物理的な空間だけでなく、座右の銘のような行動指針となる考えも含まれます。

心の安全基地と自分軸がないまま、仕事や人間関係をどうにかしようとしても、結局振り回されて消耗します。

HSS型HSPは、もともと主体性を持っている

これまで散々お話している通り、HSS型HSPの現実的な悩みは、

  • 仕事が続かない
  • 人間関係が続かない
  • お金がない

といった、目に見える問題ですが、根本には『主体性を忘れている』という問題が埋まっています。自分で自分がわからない状態ですね。

 

でもね。HSS型HSPは、主体性はあるんです。

集団生活を送る中で、周りから言われた言葉で深く傷つき、主体性を押し殺すようになるんですね。

その状態で独立しても、転職しても、同じように人に振り回されて消耗します。

人間関係に必要なのは、「相手の事情に配慮して、自分の言葉で気持ちを伝える」ことです。

4-1 HSPだとカミングアウトせずに、HSPを理解してもらう

自分がHSPだと知ったとき、周りの人に「私はHSPだから辛かった」と言いたくなりますよね。

今まで苦しさを言語化できず、上手く伝わらなくて悩んできたのですから、HSPを使えば理解してもらえるかも!と思うのは当然です。

ところが。

私の知る限りでは、生きづらさを抱えた人が周囲に説明して、満足する反応をもらえたケースは聞きません。

みんな「想像よりも反応が薄かった」と言います。

なぜでしょうか?

私の中にHSPがあるだけ

昔からHSPについて発信している人は、共通して次のように話します。

HSPの中に私がいるのではなく、私の中にHSPがあるだけ。

自分がHSPだと忘れても、自然に生活できることがゴール

人間関係を心地よくするためにも、この考えを持つことがポイントです。

私の場合ですが、HSPという言葉を理解してもらうのではなく、HSP特性を持っている私を理解してもらうようにします。

HSP初心者がやりがちなNG行為でお伝えしましたが、興味のない人に必死に説明して、逆に悲しくなる経験をしたので。

環境や人が変わるたびに、気質の説明をするのが面倒だし「だから配慮してね」とお願いするのも、なんか違うと思ったんです。

だって、HSPは病気じゃなくて気質だから。

「私はアジア人です。アメリカ人のあなたは配慮してください。」と言っているのと同じだから。

私のまままで普通に生活できる喜び

今は、HSPだからとは考えないし、日常生活でHSPという言葉も使いません。

特別な配慮をしてもらうこともないし、どこでも扱いは一緒です。それでも、以前とは比べ物にならないほど、生活しやすくなっています。

むしろ、HSP関係なく、私のままで普通に生活しているのがとても嬉しい。

家族や恋人は、あなたが思っているほどHSPに興味はありません。だから、一生懸命説明しても想像したような反応は得られません。

心理学が好きだったり、相手もHSPの場合は別ですが。非HSPなら、なおさら「ふーん」で終わります。

それは、

あなたに興味がない

あなたが嫌い

ではなく、

HSPに興味がない

HSPを踏まえて「どうすればいいのか」がわからない

です。

相手の反応が変わる伝え方

HSPの概念の説明ではなく、あなた自身がしてほしいことを、あなたの言葉で説明すると相手の反応は変わります。

なぜなら、人の心を動かすのは理屈ではなく感情だからです。

次の2種類の説明を見比べてみてください。

HSPの説明

「私はHSPという気質だったの!HSPは感覚が過敏で、疲れやすくて、刺激を深く処理する人のことなんだよ。」

「私はHSPなんですけど、人口の20%に存在していて病気ではないんです。さらに自分の場合は、HSPの30%に存在するHSS型HSPなんです。」

あなたの説明

「私は、強い光が苦手で、寝室でスマホの光を見ると、昼間のように感じて寝つきが悪くなってしまうの」

「私、ついどうでもいいこと気にしちゃうんですよ。そのうえ気分屋なので、感情の落差が激しいんですよね。こう見えて、落ち込むと3日は引きずります。」

 

比べてみると、後者の方がより具体的に人物像がイメージできませんか?

HSPを必死に説明しても、興味がない人の心は動かせません。

もちろん、あなたと同じように興味を示して、その場でググってくれたり、自ら本を買ってくれたら、とても嬉しいですが。

HSPという言葉を使わずに、自分を説明する練習をした方が応用が効くし、人間関係はグッと楽になります。

(補足)

最近はHSPの認知度も高まったので。サラッと説明すれば、「最近本屋さんでよく見るやつね」という反応が返ってくるかもしれません。

HSPを人に説明してはダメ、という意味ではありません。

非HSPとの違いを観察するために、セルフチェックをやってもらうのも面白いですよ。

4-2 落ち込んだときの立て直し方

自分軸を持って心の安全基地を用意しても、傷ついて落ち込むことはあります。

予想外の角度から嫌味を言われたり、想定外のアクシデントで自分を責めたり。

全てをゼロにはできません。大切なのは、回復までの時間を極力短くすることです。

次からは、気持ちの立て直し方をご紹介しますね。

一時的なストレス発散ではなく、思考の癖を修正していくので、やればやるほど落ち込む度合いが減っていくやり方です(*^^*)

落ち込んだときの回復テク

落ち込んだときは、

  • 出来事(事実)
  • 頭に浮かんだこと
  • 感情
  • 浮かんだ考えに対する反論

を分けて書き出し、整理します。

たとえば、こんな感じ。

出来事(事実)

友達のY子とご飯に行ったとき、恋愛相談をしたら「出たよ~。考えすぎだと思うよ?真面目だよね~」と言われた

頭に浮かんだこと

考えたくなくても考えちゃうんだもん、しょうがないじゃん。

Y子にはいつも怒られている感じがする。ネガティブな話ばかりして嫌われちゃうかな?

感情

悲しい、罪悪感

頭に浮かんだことに対する反論

Y子は、私の性格を分かったうえで、元気づけようと気を使ってくれているのかも。

最近はネガティブな話が続いているけど、私がY子を励ますことだってあるよね。

 

これで、一区切りです。

振り返りが終わったら、反論を証明するために、再び事実を観察してみましょう。

たくさん証拠が見つかって、最初に頭に浮かんだのは思い込みだと気づきます。

慣れるまでは時間がかかりますが、習慣的に身につけば数分で終了できます。

 

反論に対してシックリ来ることもあれば、どれだけ考えても受け入れがたくて、なかなか腑に落ちないときもあるでしょう。

そういうときは、答えを出すのをやめます。

自分に必要なテーマなら、再び浮上してくるので、そのとき改めて向き合ってみてください。

4-3 激しい感情の扱い方

HSS型HSPの相談者さんからよく聞くのが、「感情の落差が激しくて扱い方に困る」といった内容です。

・人の目を気にせず、どんどん行動したかと思うと、急に世界から消えてしまいたいくらいネガティブになる

・元気なときと落ち込んだときの差が激しく、周りを混乱させるから、あえて元気な自分を抑えて人と接している

・会話を盛り上げたり、リーダーシップを取るのが得意な印象を持たれるので、弱音を吐いたり傷ついた姿を人に見せられない

こうした現象は、HSPHSSのバランスのとり方がわかれば解消できます。

※出ないように抑えるのではなく、出てきたものを自分でコントロールできるようになるのが目的です。

生活習慣はHSPの面をベースに低刺激にする

HSS型HSPは、まずHSPの面を大事にすることから始めましょう。

社会生活では何かとHSSの特性が有利に働くので、どうしてもHSPの繊細さを抑えがちなんですよね。

だから、次の①~④を順番に取り組んでいきます。

①HSPの繊細で刺激を受けやすい体をケアする生活習慣を身に着ける

②傷つきやすさ、打たれ弱さをカバーする思考方法を身に着ける

③行動力や好奇心が刺激されたとき、全力で動けるように体力を温存する

④HSSの面が全開になってオーバーヒートしても、自力で回復できるようになる

 

この流れを作れると、心身を健康に保って新しい挑戦を続けられます。

初めのうちは、HSPとHSSの割合を【8:2】くらいにするイメージで、生活習慣を見直してみてください。

  • 睡眠時間をたっぷり取る
  • ジャンクフードを減らす
  • 規則正しい生活リズムにする

など、一般に健康的と言われる生活を意識して取り入れるだけで、十分効果は出ます。

自分の手で体に触れる時間を作る

また、マッサージもオススメです。

お店に行くのではなく、自分の手で体に触れる時間を作ってみてください。

物理的に「私の体はここにある」と意識することも、心の境界線強化に繋がりますので。

体に愛着が持てると、精神的にも満たされますよ。

こまめな発散で感情の落差を少なくできる

感情は抑圧度合いが大きいほど、表に出たときの落差が激しくなります。

つまり、普段から我慢しているほど、爆発のふり幅が大きくなるのです。逆に言えば、普段からこまめに発散していれば、穏やかになります。

 

HSPの繊細な面も、HSSの行動的な面も、「抑えなきゃ」「隠さなきゃ」と思うほど、反発して余計に膨らんでしまいます。

これは、潜在意識に潜り込んだ、無自覚の感情も同じです。

「私は普段から言いたいこと言ってる。」と思っていても、「なんか上手くいかない。」と続くなら、言っているのは本音じゃないのかも。

そこで必要になるのが、これまで解説した【体の仕組みを知ったうえで刺激対策を取る】テクニックです。

これを続けていくだけで、自分の本音が自然と掘り出されるので、気づけば「あれ?なんか最近穏やかになったな」と感じる瞬間が増えます。

HSS型HSPは『循環』が大事

HSS型HSPは普通の人以上に『循環』が大事です。

持っているエネルギーが大きいので、常に巡らせることが必要です。

水道も使わなければ水が腐るし、人も呼吸しないと生きていけませんよね?

東洋医学では、『血・水・気』を巡らせることが、心身の健康に必要だと言われています。

これらは、風力や水力と同じように、人間が持っている自然エネルギーです。

HSS型HSPは、このエネルギーを特大サイズで循環させています。

ところが、言葉を飲み込んだり、人とのコミュニケーションを極端に避けると、流れが滞って心身の不調として表出します。

だから、こまめに発散すると、感情の爆発を防ぐことができ、落差が小さく穏やかになるので。おのずと、本音をキャッチする心の余裕に繋がります。

<おわりに>あなたの感じた、どれもが正解