HSS型HSP気質と暮らすー基本のキー<第3章>です。
<第1章>HSS型HSPの生きづらさが解消しない理由
1-1一般的なノウハウは非HSP向け
1-2HSSとHSPのどちらかに対策が偏る
1-3「共感」と「お手本」が得られない
<第2章>違いを知ると真実がわかる
2-1 非HSPの鈍感で図太いメンタルの真相
2-2 HSS型HSPと非HSPは行動の理由が違う
<第3章>自分を知ると繊細さは武器になる
3-1 自分だけの刺激対策を作成する
3-2 HSP初心者がやりがちなNG行為
<第4章>HSS型HSP全開で居心地の良い関係を作る
4-1 HSPだとカミングアウトせずに、HSPを理解してもらう
4-2 落ち込んだときの立て直し方
4-3 激しい感情の落差の扱い方
<第3章>自分を知ると繊細さは武器になる
HSP、HSS、非HSP、それぞれの体の違いを知ったら、次は自分の特性をどう扱うかを考えます。
人によっては、HSPを知ると、
「今までの悩みは、持って生まれた気質が原因なの!?じゃあ、一生この苦しさを抱えていくの?」

と、深く落ち込んでしまうんですね。
HSPのデメリットしか見えない
私も、自分の持って生まれた特性を憎く感じた時期がありました。
繊細さは、自分を苦しめる悪い部分だと思ってきたし、コンプレックスもありました。
それが、突然「ギフトです」と言われても、受け入れがたいものがあります。HSPで得したことないから、デメリットしか見えない。
だから、刺激を受けない体にしようとしたり、刺激が全くない環境を作ろうとしたり、過剰な対策に走った時期もありました。
でもね、刺激を受けるのは呼吸と同じです。
生きていれば、常に何か刺激を受けています。だから、それ自体は『悪』ではありません。
悩みの原因は自分を知らないこと
今あなたが悩んでいるのは、自分を知らないことが原因です。
まずは、自分の刺激処理のキャパを把握しましょう。
どんな刺激をどれくらい受けると、どんな症状に繋がるのか。傾向と対策が把握できれば、「TPOに合わせて対応できる」と感じられるようになります。
この自己コントロール感という土台を作ると、HSPの特性を現実的に応用できます。
3-1 自分だけの刺激対策を作成する

自分だけの刺激対策を作成するために、何をすればいいのでしょうか?
私のオススメは、情報断食です。
情報断食とは、あらゆるインプットを止めることです。
- ネット検索
- SNSの閲覧
- テレビ、雑誌、YouTubeを見る
- 読書
- 人に相談する
- 人と遊びに行く
これらの行為を全て、1週間~2週間ほどやめてみてください。
(仕事上のやり取り、日常生活での家族とのやり取りは除外しますが、必要最低限にとどめる意識でいてください。)
始めてみると、不安や孤独感が湧いてくるので、全て感じ切ってくださいね。
そして、五感をキーワードに、生活の中で【快・不快、好き・嫌い】を探してリストアップしましょう。
自分に集中する環境を作る
情報断食の目的は、自分に集中する環境を作るためです。
自分だけの刺激対策を作るには、他人の言葉を排除する必要があります。
境界線が曖昧で自信がないのに真面目なHSPは、情報を精査する力が弱いんですよね。
HSPについて調べても、必要な答えに辿り着けなくて、余計に頭がグチャグチャになっていませんか?
それは、情報のカロリーオーバーです!!
消費できないくらい情報を摂取しているので、自分本来の感覚が鈍り、適切な判断ができなくなっているんです。
だから、情報断食で自分に集中する環境を作ると、嫌なこと、心地よいことに気づけるのです。
3-2 HSP初心者がやりがちなNG行為

この章の冒頭で、「HSPを知ったばかりの頃は、繊細さのデメリットしか浮かばず、過剰な刺激対策に陥りがち」と話しました。
これって、HSPを知って生きづらさが増す行為だし、武器として使っていくには不利になる考え方です。
私も同じような考えを持っていた時期があって、添加物を徹底して排除しようとしたり、人が出す生活音にイライラしたり、なんてこともありました。
でも、対策すればするほど生活は窮屈になるし、人ともギクシャクしちゃうんですよね。
そんな状態で本音を見つけても、周囲の反応は冷ややかだし、やりたいことも応援してもらえません。
次に挙げるのは、HSP初心者がやりがちな『後々自分が不利になる』NG行為です。
・同じように対策しない人を責める
・自分が嫌なことをやめるよう周りに強要する
・HSPを理解してくれないと嘆く
・非HSPとの関わりを絶つ
これらのNG行為には共通点があります。ちょっと考えてみてください。
読み飛ばしたらダメですよ?
どうですか?
では、答え合わせです。
共通点は「他人に肯定してもらおうとする」でした!
自分軸がないまま他人に評価を求めても満足できない
HSP初心者が対策を取ろうとすると、すぐに誰かのお墨付きや身近な人の評価を求めようとします。
でも、自分軸がないまま他人に理解や評価を求めても、相手の価値観に振り回されるだけです。
これね、気持ちはすっっっごくわかるんです!!
っていうか、私がこれで失敗しました(-_-;)
HSPを知った当初は、家族に同じように興味を持ってほしくて、父や母に手紙を書いたり、本を「読んで」と送りました。
当時の彼氏や友達にも説明しました。
でも、家族の反応は特になく、ノーコメントでした。
彼氏は偶然HSPだったので、少し興味を示してくれましたが。だからと言って、特別配慮してもらった感じはありません。
友達も、HSPだったり非HSPだったりしますが。
そのときは「また、ももかが面白い物持ってきたよ」という感じで、説明を聞いてくれました。
だからって、その後の付き合いの中で、「ももかはHSPだから、ゆっくりでいいよ」みたいな気遣いは特にありません。
自分がどうしたい?何を求めてる?を、明確にする
当時の私は、自分で自分を認めるよりも、周りの人に受け入れてもらうことを優先していたのです。
でも、満たされませんでした。
「なんか反応薄い。やっぱり、みんな私に興味ないんだ(;_:)」
っていじけてました。
今振り返ると、自分で自分を理解していなかったから、相手にどんな反応をされても満足できなかったんだと思います。
だから、まずは自分に集中して、本当はどうしたいのか?何を求めているのか?を知ることが大切なんです。
これができると、周囲との関係性は劇的に変化します。
そりゃもう、驚くくらい。
変わりますよ…