こんにちは、ももか(@momohsphss)です。
最近チラホラ見る『HSE』というワード。
HSPの中には、外向型がいる。でも、HSEもいる。HSS型HSPと、HSS型HSEがいる。HSE非HSSもいる。
えーーっと(・・;)
よくわかんないから、まとめまーーす!!!笑
HSPには内向型と外向型がいる

そもそも、HSPには、内向型と外向型が存在します。
まずね、HSPと内向型を同じものとして考えると、もうここから意味わかんなくなっちゃうから、気を付けて。
アーロン博士は、「HSPと内向型を一緒にすんなよ!」と主張しているわけです。
で、内向型とは全く別の視点でアプローチしましたよ、という主張のもと
「HSPという気質を持って生まれた人がいる。脳科学も使って検証したよー。ホルモンとか遺伝子が関係しているよー」
って言っております。
そして、「HSPの特徴を文字にすると、これまでユング心理学で研究されていた、内向型の特徴と重なる部分がある!でも、別物!」と言っているんですね。
さらに、「HSPの30%は外向的で、マービン・ズッカーマン(心理学者)が提唱しているHighSensationSeekingの特徴を持ってるよ」と発表しました。
内向型と外向型って何?
ここまでくると、そういえば、内向型とか外向型ってなんだっけ?ってなりますよね。
心理学者のユングさんは、「性格特性は、自分を中心として、意識が『内側』『外側』の、どちらに向きやすいかに分けられる」と言いました。
ここで、アーロン博士がHSPを提唱するきっかけとなった、ユング心理学の『内向型』と『外向型』について、もう一度おさらいしておきましょう。
内向型
内向型は、自分の内側から湧いてきた「内面の感情」「思考」に意識が向きやすいです。
行動するときや、回復するときに、意識が自分の内側に向く。(内発的動機付けが強い)
だから、1人の時間を作って、自分に意識を集中させることを好むのです。
精神面での充足に価値を置くので、仕事や人間関係でも、「心の豊かさ」を求めます。
外向型
外向型は、自分の外側から発生するもの「人の働きかけ」とか「社会生活にあるもの」とか「物質的なもの」などに、意識が向くんですね。
行動するときや、回復するときは、人との関わりや、社会的な出来事など、自分の外側に意識が向きます。(外発的動機付けが強い)
だから、人と喋ったり出かけたりして、外界と接することを好みます。
評価やキャリアなどの、「物質的な豊かさ」を求める傾向にあります。
両向型
さらに、内向型と外向型の両方を持った、両向型もいます。
両向性格者は、集団および人との相互作用において適度に心地よさを感じるのみならず、人ごみから離れて独りで時間を過ごすことをも愉しむ。
より簡単に言うと、両向性格者とは、その場に応じて振る舞い方を変化させる人である。
引用:ウィキペディア
ってことはさ、もうユングさんの時代から「内向型にも外向型にも属さない、両方持ってる人もいるよ」ってことは、言われてたんですよね。
で、ここから発展して、アーロン博士の『HSP』や『HSS型HSP』が誕生したのです。

スーザン・ケイン!話が違うじゃないの!
スーザン・ケインは、『内向型人間の時代』という本の中で、がっつりHSPについて説明し、アーロン博士のHSP向けイベント(リトリート)に参加したと書いています。
この本は、HSP界に大きな影響を与え、多くの内向型も勇気づけられました。ところが、スーザンさんの発信に対して、異議を唱えている人がいるのです。
それが、ジャクリーン・ストリックランドというカウンセラーです。
ジャクリーンさんは、アーロン博士のブログにゲスト寄稿して、こう話しました。
彼女(スーザン・ケイン)が、内向性と敏感さとの関連性について関心を持ってくれたのは、まさにこのリトリートだったからです。
後になって、私は光栄にもアーロン博士と一緒に、この本(内向型人間の時代)のため、彼女のインタビューを受けることになりました。
ところが、出版された本の中身を読んだとき、私は戸惑い、そしてちょっとばかり落胆せざるを得ませんでした。
あくまで、ブログ記事を読んだ、私の個人的な印象ですが。
ジャクリーンさんは、スーザンさんが主張する『内向型』の定義が、HSPそのもので、
「私とアーロンの研究パクッてるでしょ!」
という気持ちになったのではないか、と推察します。
だから、「HSPの世界について、ちゃんと知ってほしい。内向型とか外向型では説明できない、もっと奥が深いものなのよ!」と言いたかったのかなと。
さらに、「HSS=外向型=HSS型HSPっていう図式も、厳密には違うのよ!」という、主張がしたかったのかなと。
読者としては感じました。
ジャクリーンさんが、なぜここまで明確に「違う!!」と主張するのかというと、彼女はマイヤーズ・ブリックスタイプ指標に基づいた調査研究をしているからです。
マイヤーズ・ブリックスは、私のTwitterのフォロワーさんでHSPの方が、結構プロフィール欄に入れているんですよね。
I=内向型 E=外向型 N=直観 S=感覚 F=感情 T=思考 J=判断指向 P=知覚指向
という指標を使って、人の性格を16タイプに分類する手法です。
16タイプで物事考える人からしたら、内向型か外向型の2択なんて、ザルみたいなものですよね。笑
【参考】気になる方は、このサイトでチェックできます▷無料性格診断テスト
HSEって何?
ジャクリーンさんの提唱する『HSE』は、Highly Sensitive Extroversionの略で、直訳すれば、「非常に敏感な外向性」です。
ん?ん?ん?
とても敏感だけど外向的な人、ってことですかね。
HSS型HSPと何が違うの・・・(・・;)??
HSEは、HSPの分類の1つですが、ジャクリーンさんの主張によると、明確に区別するものです。
そして、私が最近、「HSS型HSPには2種類いる」と言っていたのは、このHSEで説明が付きそうな気がします!
アーロンさん、スーザンさん、ジャクリーンさんの主張をまとめると、
人間の思考と行動の特性は、
- 刺激への積極性
- 受けた刺激を処理する感覚器の優位性
- 人との関わりに対する積極性
- 人との関わり方(自己表現の方法)
という、4つの尺度で分類することができます。
私が独自に言語化した2タイプは、このHSPとHSEの中でも、特に【HSS型】にスポットを当てて説明したものです。
なかでも、2と4は、今回のテーマから少しズレてしまうので、詳しい説明は別の記事でしますね。
ここでは、1と3について説明したいので、HSP、HSS、HSEの違いについて、見ていきましょう。
HSP、HSE、HSSの違い
HSP、HSS、HSEの違いについて、見るときのポイントは、【刺激への積極性】と【外界への関心】です。
全部で4つに分けられます。
- HSP非HSS非HSE
- HSP非HSSHSE
- HSPHSSHSE
- HSPHSS非HSE
※左から順に気質→気質→性格の順で並べています。
すごい汚い手書きで恐縮ですが、精いっぱい頭の中を形にしてみました。


1、HSP非HSS非HSE
なんだか、ものすごく長くなりますね。笑
要するに、純粋なHSPです。
【刺激への積極性】消極的、小さい、好まない
【外界への関心】消極的、内向的
特徴
HSP非HSS非HSEは、刺激を好まず、自分の世界を大切にし、人との関わりもあまり必要としません。
このタイプは、見た目からして「繊細そう」「神経質そう」とわかるので、学校のグループで孤立しやすい人です。
いわゆる根暗の印象を持たれたり、読書家、インテリ、といった一般的に見てもわかりやすい『ザ・内向型』です。
2、HSP非HSSHSE
HSP非HSSHSEは、外向的なHSPです。衝動性は少ないですが、人との関わりを積極的に持とうとするタイプです。
【刺激への積極性】消極的、小さい、好まない
【外界への関心】積極的、外向的
特徴
外向型(=HSE)で、人との関わりの中でエネルギーをチャージするので、HSS型HSPと混同しやすいです。
私はこれまで、「HSSっぽさを身に着けたHSPがいる」と説明してきたんですけど、それがこのHSP非HSSHSEだと思われます。
仕事選びのときはサービス業などを好みますが、刺激への関わりに対しては消極的で、安定性を好み、スリルや冒険心よりも、安心安全確実を優先します。
3、HSPHSSHSE
HSPHSSHSEは、外向的で衝動性もあるHSPです。
【刺激への積極性】大きい、積極的、衝動的
【外界への関心】積極的、外向的
私の2タイプ論でいう『コーディネータータイプ』に当てはまるのでは、と思っています。
特徴
人との関わりを積極的に持とうとするタイプで、尚且つ衝動的で好奇心旺盛で行動的なので、秀才派のリーダーになります。
秀才と言っても、良い学校を出ている人ばかりではなく、物事の考え方が「みんながクリアできるか、みんながリスクなく動けるか」といった、基準を持つのです。
そういった意味で、ルールや常識ベースで物事を考えて、集団に影響を与えます。
リーダーのポジションに就きやすいですが、全員の能力を底上げするような、サポーター的立ち回り、影の実力者みたいなイメージでいた方が、影響力を発揮できます。
4、HSPHSS非HSE
HSPHSS非HSEは、内向的だけど刺激に対しては積極的で行動的なHSPです。
【刺激への積極性】大きい、積極的、衝動的
【外界への関心】消極的、内向的
私の2タイプ論でいう、『イノベータータイプ』に当てはまる、と現時点で推察しています。
特徴
衝動性や行動力はあるものの、自分の世界観を強く持ち内省的なので、天才派のリーダーになります。
ただ、ベースはHSPなので、人の気持ちを敏感に察知して、共感力もあるので、ぶっ飛んだ「誰が見ても変人」「破天荒な変わり者」という見た目にはなりません。
見た目は普通で、むしろHSP非HSS非HSE(純粋なHSP)のように、穏やかで柔らかく、物静かな印象を与えます。
内向的なので、物事の判断基準は「自分が納得するかどうか」が強く、常識を気にしないので、見た目は普通で中身は変人の天才リーダーということですね。
戦略的に人に働きかけるより、自分の実績で形を見せてお手本になることで、影響力を発揮できます。

HSPHSSHSEとHSPHSS非HSEの「目立つ」の違い
HSPHSSHSE(コーディネータータイプ)も、HSPHSS非HSE(イノベータータイプ)も、集団に大きな影響を与え、目立つ存在です。
ただ、目立つ「原因」が違うんですね。
HSPHSEHSSの目立つ原因
HSPHSEHSSは、人と積極的に関わることでエネルギーが湧いてくるので、不平不満を言うことにあまり抵抗がありません。
サポーター的役割になっても、ガンガン口出しします。だから、発言自体が目立つんですね。
逆に、衝動性はあるとは言え、人とのバランスを重視するので、行動面では常識的だし、その場にそぐわない発言は抑えることができるんです。
HSPHSEHSSが目立つ原因は、ある意味人間的だし、原因が明確である場合が多いです。
HSP非HSEHSSの目立つ原因
一方で、HSP非HSEHSSは、内向的で一人でじっくり内省することでエネルギーが湧いてきます。
だから、不平不満も言わず、感情の変化が読み取りにくい特徴があります。何を考えているか、わかりにくい。
なのに、口を開けば、突拍子もない発言をしたり、みんなが言わずにいた『暗黙のルール』なんかも天然で破るし、行動が目立つんです。
控えめだけど洞察力はあって、相手に対して、心の奥の闇を見抜かれている気持ちを抱かせる。
群れない、媚びない、でも人一倍優しくて人の気持ちがわかる。
だから、オーラが目立つ。逆エンパスはイノベータータイプに多いと感じています。
同じHSPでも「人との関わり方」が違う
私は、最初『HSE』を調べたとき、正直HSSとの違いがよくわからなかったのですが。
記事にしながら整理する過程で、「これって、HSS型HSPの2タイプじゃん!」と思い、図にしてみたら、すごく理解しやすかったです!
自分が内向的か外向的か、イマイチわからなかったけど。なんとなく、HSP非HSEHSSな気がします。
まだ、研究者とか天才肌って認めたくない。笑
そういえば、過去に付き合った2人のHSP彼氏は、1人がHSP非HSSHSE(社交的なHSPだけど相動性はナシ)で、1人はHSPHSSHSE(外向的で衝動性もあるHSP)だと思います。
2人とも、独立したてで、人脈を広げることに一生懸命で、繊細なのに人といることに耐性があって、交流会とかどんどん行くんですよね。
「本当は1人でもいたいけど、必要だから」と言って、動き続けられちゃうんです。
しかも、行く先々で社交性を発揮して、新たな人脈を作って、次の繋がりに発展させて帰ってくるんですよね。
私も、フリーになりたての頃は、2回ほど交流会に参加したけど、「むり、疲れる、行きたくない」ってなって、参加しなくなりました。
一人で専門書読んだり、ブログにアウトプットする方が好きだし、仕事のためだけに人脈を広げようとすると、苦しくなって寝込みます。
それで、悟ったわけです。
「私、コミュ障だったわ。社交性なかった。」と。笑
一人で集中して文章書いたり、音声撮ったりするのは、すごく楽しいし、どんどん新しいこともしたいし、思い立ったらすぐ行動したい。
でも、誰かのペースに合わせてとか、みんなやってるからとか、人との関わりを持つのが苦手。
でも人が嫌いなわけじゃないから、『概念としての人』を研究し続けているんです。
そりゃ、リーダーになったら疲れるよね!!!
人間関係や仕事に悩むHSPは、「外界への関心」「刺激への積極性」というポイントで、チェックしてみてください。
人との違いがわかれば、自然と自分の立ち位置(役割)だったり、本来持ってる能力が見えてきますよ。
外向内向と気質の違いについて、音声で補足しました↓
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