東大卒リクルート出身のHSS型HSP社長にキャリアを積む方法を聞いてみた【Hakali小川さん】

こんにちは、ももか(@momohsphss)です。

HSS型HSPは興味の移り変わりが激しく転職も多くなり、「このまま何も成し遂げられなかったら、どうしよう…」と不安になりますよね。

私は過去に何度も転職しているけど、自分が何をしたいのか、よくわからずに突っ走って、全然キャリアが積み上がらず(;O;)

ももか

なんだよ!HSS型HSPは飽きやすいから、社会の隅っこで小さく生きるしかないのか!?

と思っていました。

ひとりでモンモンと悩み続けた結果「同じ気質で成功している人に、秘訣を聞いてみよう!」と思い立ち、小川さんにインタビューをお願いしました。

目次

話してくれた人

小川 晋一郎さん
東京大学工学部システム創成学科卒業後、株式会社リクルートへ入社、HRカンパニー (現リクルートキャリア) で営業・コンサルタント・データサイエンティストとして事業に従事。
2014年に株式会社ビズリーチに転職し、転職サイト「ビズリーチ」事業のデータサイエンティスト、プロダクトマネージャーを経て新卒事業部長として「ビズリーチ・キャンパス」事業を立ち上げる。
2018年にクラウド電子カルテを展開するきりんカルテシステム株式会社にCMOとして経営参画。2019年、株式会社Hakali 代表取締役CEO に就任。

※小川さんとは、この日が初対面でZoomにてインタビューを実施しました。(以下敬称略)

自分をより良くする『指標』を作る

ももか

さっそくですが、現在のお仕事についてお伺いしたいです。
心のセルフケア・アプリAwarefy(アウェアファイ)のセルフ・リレーションシップ機能に衝撃を受けました!
小川さん自身が解説されたnoteを読んだとき「解明して欲しい」と思ってたことがそのまま文章になっていて、すごい!と感動しました。

小川:

ありがとうございます。僕らも、まだまだ使い道を探りながら進めています。

会社員として事業を推進していたとき、「ここを追いかけると成長するよね」という正しい指標が見つかると、みんなが一丸となって成長できる体験をしたんですが。自分をより良くするって『指標』がないですよね。

なんとく高めたいと思いながらも、よくわかんなくて、新年になって気持ちを新たにする、みたいな世界じゃないですか。どこ目指してるんだっけ?みたいな。

だから、より良く社会を生きていくために自分の特性と向き合う指標を作れたら、すごくおもしろいなと思ってるので。その実験の一つとして、セルフ・リレーションシップの機能が生まれました。

ももか

すごく面白いです!
データサイエンティストさんが心の領域に踏み込むのは、パッと見ると全然違う方向性のような感じがします。
社内で反発とか「それやるために来たんじゃないのに…」という人はいなかったんですか?

小川:

どちらかと言うと、心の領域をやることに合意して集まっているんですよね。デジタルの領域もやってますが掛け算だと思っていて。人の内面の活動こそ、データをうまく活用できてない。

逆に心の次の時代…2.0じゃないですけど、それこそ僕らがやるんだという想いがあります。だから、むしろ心の領域をやりたい人が集まったんですね。

セルフ・リレーションシップとは、自分との関係性の良好さを測る尺度。

アプリで質問に答えると、「レジリエンス」「脱・回避行動」「自己信頼」「脱・自己執着」の4つの尺度から、自分自身との関係性を採点してくれる。画像は、ももかの測定結果。どこを伸ばしていけばいいか一目瞭然。

詳しい解説は小川さんのnote記事にて。

中学生で感じた生きづらさ

ももか

なるほど~。
絵にかいたようなエリート!って感じですが、生きづらさはあったんですよね?

小川:

中学生の頃に「結局、人って他人と100%分かり合えないんだなぁ」って思って、そこで生きづらさを明確に感じました。

僕の場合は、親も「好きなことやっていいよ」って感じで、社会と接続するところに対して無条件に生きていて許されてたので。

小学校のころは、優等生キャラで何も考えずに生てたけど、中学でコミュニティが社会的になりますよね?

いじめにあったことはないけど。ちゃんと社会人として役割を果たさないと認められない、このままじゃダメなのかなと思うときがあって、急に寂しくなったんですね。

昔から人目が気になって、すごい恥ずかしいし、自分が常に何かしら役割を演じないといけないのかも…と思ってました。

基本的には人の気持ちがすごい気になるので、求められていることに対して努力しようとします。

一人でいたいけど、そんなに閉じこもってるタイプでもなかったので、色んなものに興味持って動くけど、一方で疲れちゃう、人の気持ち気になってつらいところはありました。

HSS型HSPの察する・好奇心・行動力を仕事に活かす

ももか

中学で生きづらさを自覚しながらも、その後はキャリアを積み上げてステップアップされてますよね。
HSS型HSP気質が仕事に活かせたなと思うときはありますか?

小川:

勉強自体はすごく好きで、知的好奇心を満たしたい気持ちが強いんで、それを満たすために働いている感覚があります。

人の気持ち気になる部分と知的好奇心で突き進む感じで、ずっとやってます。

リクルートでデータ分析をしていたんですけど、当時はまだ社内にできる人が誰もいなかったんです。

先輩が「この領域、絶対来るからやってみる?」って言ってくれて、僕としてもすごい面白そうだったので興味を持ちました。

でも社内に頼れる人がいなくて、外に出てイベントやコミュニティに参加して、勝手に師匠と名前をつけて、色んな人に教えてもらって。データ分析をグワーッとやってたら表彰されました。

自分の中で道がなかったけど、HSPの面で求められていることを察して、HSSの面を活用して外のリソースも取りに行って、それで切り開いて成し遂げた…みたいな。

当時は『HSS型HSP』という言葉自体は知らなかったけど、知的好奇心をうまく使えば、やったことがなくても、自分でやれるなという成功を味わえた最初の経験です。

人の気持ちは気になるけど特別な何者かでありたい

ももか

私も同じような働き方で評価されて、昇進した経験があるけど、どこかで察しすぎてしまって、思うようにできなくなるんです。
「あれ?私がやりたいのは、この方向だった?」と、ぶち当たる時期があって。
違和感に気づくと無視できなくて、心が折れて転職を繰り返していました。
小川さんはリクルートで表彰されてから、ビズリーチにスムーズにキャリアアップできたのは、どんな要因があると思いますか?

小川:

当時データ領域って、誰も答えを知らなかったんですよね。周りはビッグデータを使った方が良いのはわかっていたけど、僕が何をやってるか、ほぼ誰もわかんなかったんですよね。

評価する側の人(上司)だけが理解して、うまくプレゼンしてくれました。だから、期待はあるけど、それ以上はわからない状態で好きなようにやれたんです。

何回も上手くいかなくて結果が出ないことはあったけど、半年後くらいに施策が上手くいって一気に爆発しました。

ももか

社内で好奇の目で見られませんでしたか?「あいつ何やってんだよ」みたいな。

小川:

僕シャイですが、変わった人に見られたい欲求があるんです。人の気持ちは気になるものの特別な何者かでありたい。中二病みたいな。笑

「あいつ変わったことやってんな」とか「なんか普通じゃないな」と思われると、すごく気持ち良いんですよね。そういう意味では逸脱していたい感覚があるので、あんまり気にならないし、逆に嬉しいです。

ももか

HSS型HSPは「普通にならなきゃ」と思いつつ「変人でいたい」ところがあると思うんですよね。

小川:

そこは、僕の場合はベースが「普通でいたくない」なんです。

人の気持ちが気になるのは、他人の気分を害するのがすごく嫌という意味で、自分に向けられる目が「変わってるね」「面白いね」なのは、すごく嬉しいんですよね。

逆に「普通だね」は、結構しんどいです。中二病ですけど、完全に。笑

より生きやすくなるために進む

ももか

新しいことに取り組むとき、会社員と経営者で感覚が変わると思いますが、どうですか?

小川:

そうですね、実はビズリーチで挫折を経験したんです。

新規事業を立ち上げるとき、「事業部長としてゼロから全部好きにやっていいよ」と任されたんです。

それまでは言われたことを自分の中で解釈して、HSSの好奇心と組み合わせて、いい感じにやってたんですけど。なかなか上手く立ち上げられなくて苦戦しました。

結局、色んな人に手伝ってもらって、やっと立ち上がったんですが、ゼロから全部自由に立ち上げるのは難しいんだなというのは感じました。

ただ、全然力及ばなかったですけど、それでも毎月給料が出るんですよ。それってリスク取ってないんじゃないかと思った部分もあって。

独立は、より自分に自信をつけるために「食えるんだぞ」と思いたい気持ちがありました。

生きづらいコンプレックスの大きいところが、自分の力でお金を稼ぐことだったと気づいて、その実現を求めているんだなと。より生きやすくなるために進んでいるのかもしれないですね。

ももか

まさに!今の私に必要な言葉でウルウルしてます。泣

小川:

ははは!笑

1年目は、めっちゃ不安でしたよ。家族いるのに全然お金貯めてなかったんでドキドキしたんですけど、最初は知り合いを辿ったりして、なんとかご飯が食べれて。

それで徐々に自分が本当に向き合いたいテーマをやろうと思ったとき、小さいころからの『生きづらさ』というテーマがすごく面白そうだな、と。

僕もHSSなんで、興味が色んなところに移ってなんでも面白そうってなるけど、人の心の領域ならずっとやれるなって。

天職に近づいた気がしたんですが、そんな時にタイミングよく一緒にやってくれる人たちが見つかって、今の取締役陣が仲間になってくれました。

そして、その後みんなで模索していくうちにテーマが今の形に進化していったんです。

逃げなきゃいけない場所が増えるって、絶対生きづらい

ももか

私もリーダーとしてチームを任されることが多くて、でもマネジメントやコミュニケーションが上手くいかない、スピード感が噛み合わないと思うときがあるんです。
リーダーとして工夫していることはありますか?

小川:

うーん、どの辺が上手くいかないと思う?

ももか

感覚派なので、やりたいことを上手く説明できないんですよね。
私の脳内には完成図があるんですけど、どのタイミングで?誰から話す?ってなると、自分でやった方が早いかもってなっちゃいます。

小川:

そこは確かに大きなポイントで、僕は言語化するのが好きなんですよね。相手にどういう順序で整えて伝えるかを、ずーっと頭の中で考えちゃうんです。

あの子ムカついてる顔してたなーと思うと、ずっとその人に対して「あー言って、こう言って…」ってやった結果、スキルが上がってるんですよ。

嫌われたくないので「こう言ったら気持ちいいかな?」とかずーっと考えてます。

もともと1対1の会話の方が得意なんです。これが1対nになった瞬間に、誰にチューニング合わせて、どうやって言えばいいか難しくて、うまくできませんでした。

スキルは場数とPDCAだと思うんですよね。まずは苦手なことに対して逃げない、回避しない。

僕は回避しない力は高いと思ってて、できないから、どうやってやったらいいかなと考える。苦手だからやらないようにしようってなると、やらないとスキルがつかないから、ますます嫌になって逃げるようになる。

人生において逃げなきゃいけない場所が増えるって、絶対生きづらいじゃないですか。

だから、できないことをまず受け入れて、しょうがない、できなかったなぁと考えて、できるようになる方法を調べて、実践の場を多く選ぶようにする。

そうすると今でも人前で喋るのは得意じゃないけど、前よりは喋れるようになりました。

もちろん、なんでもかんでも克服しなきゃと考えると、それはそれでつらくなっちゃうと思うので、できないと受け止めて、他の人に任せる!というのも大事だとは思いますけどね。

ザ・等身大

ももか

HSS型HSPには、「できる人」の印象がつくと、「できない」自分を見せられなくて、ボロがでないようにしている人が多い気がします。

小川:

どれくらい自己開示できるか、等身大でいられるかですね。

僕は「ザ・等身大」「自己開示力がハンパない」って言われるんですけど、それは、できてないポイントを自分から話しちゃうから。

「苦手なんですよね、ははは!笑」って言っちゃえば、別にいいじゃないですか。ひた隠しにして、できないと思われないようにして実際できない方がつらいので、最初から白旗あげた方が基本的にはつらくなりにくいですよね。

それも生きやすさを追求した結果だと思います。飾ったり、良く見せようとすると差分がつらくなるので。

やらかしちゃったら「テヘペロ(*´ω`)」って言えばいいだけなので、そこをグッと堪えて「自分できます!!」みたいにしない方が、生きやすいと思います。

全部自己責任は大変だけど楽しい

ももか

すーーごく勉強になります!!
知的好奇心を満たすことでお金をもらって、誰かに喜んでもらう働き方がしたいと、ずっと心の中で夢見ていたんです。
今日小川さんと話して「実践している人がいる!」と嬉しくなりました。

小川:

もちろん大変なことはたくさんあって、実際白髪めっちゃ増えましたよ。笑

ももか

そういえば、髪の毛ネタのツイート多いですよね。笑

小川:

コロナもあって1年で老け込んだし、ストレスやプレッシャーはあります。

天職だし、向かいたい方向に進んでいて幸せだけど、なかを見るとつらいこともある。それでも、どうあれ自分の責任でやってるんで。「失敗しても俺が悪いだけじゃね?」みたいな。

今コーチング教わってるコーチに「3年前の小川さんが今の小川さんに声かけるとしたら、何がありますか?」って聞かれて。3年前より今の方が全然楽しいぞ!って気づきました。

ちょっとずつ生きやすくなるためのトレーニング

ももか

私も最近、やりたいことをやるために進んでいるんですけど、自分の力で稼ぐって「生きてる」と感じるんだなと思いました。

小川:

僕がやってきたことって、ちょっとずつ生きやすくなるためのトレーニングをしてたなぁと思います。自分でやるのが大変だけど楽しい。

できそうに見せるとか回避さえしなければ、徐々に生きやすくなります。自分と向き合い続けて、最後に「違ったな」と思えば捨てる。向き合ったうえで、できなければ誰かにあげる。

ももか

自分の欲に素直になって、何を求めてるか知るのが大事ですね。

小川:

それをAwarefyでもやりたいと思ってて。自分にとっての価値が日々の積み重ねで見えてくると、わかりやすいじゃないですか。

目の前の仕事って楽しいこともあれば、そうじゃないこともあるので。会社のやりたいことと、自分のやりたいことをどう紐づけて、目の前の出来事にどう組み合わせるか。

自分の価値を見つける手がかりに、Awarefyを使えればと思っています。

個人をエンパワーすること

ももか

そこに繋がってくるんですね!
Awarefyを初めて使ったとき、個人をターゲットにしているところに、すごく拘りを感じました。
今回、有料のプレミアムプランがリリースされましたが、何かビジョンがあるんですか?

小川:

Awarefyにおける僕らの興味は、個人をエンパワーすることなんですよね。

個人のスキルアップ、メンタルトレーニングなど、個人側に寄り添えるサービスにこだわりたいので、Awarefyはそこからスタートしています。

「個人のために」と言うとすごく聞こえがいいんですけど、一方でマネタイズなかなか難しいんですよね。そんななかで、個人をエンパワーするという世界観を捨てずに、どうやってそれを実現できるかが大きなチャレンジですね。

実現できたら『特別な自分』になってそうだな、っていうテーマ設定で頑張ってる感じもします。笑

ももか

小川さんとユーザーの自己実現を同時に叶える挑戦ですね。今後の展開が楽しみです。
HSS型HSP気質の知的好奇心・行動力・察する力についても、自分が感じる価値を見つけて、逃げずにスキルを高めていくことで活かしていけるのだと思いました。
貴重なお話を聞かせていただいて、ありがとうございました!

株式会社Hakali ホームページ

毎日の「気づき」を増やす心のセルフケア・アプリ Awarefy公式ページ

おまけ

今回たくさんの気づきがあり、本編に収まりきらなかったので、取材を通して感じたことは別記事にまとめました。

小川さん取材編集後記「私のやりたいこと」

Awarefyのオススメの使い方は、こちらの記事で紹介しています。

感情メモアプリ「Awarefy(アウェアファイ)」が自己分析に使える!

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