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【認知行動療法応用編】感情が爆発する「大人の反抗期」の過ごし方

こんにちは、ももか(@momohsphss)です!

HSP気質を受け入れ、自分の感情に意識を向けるようになり、しばらくすると次のような状態になる傾向があります。

  • 次々に怒りが湧いて収拾がつかない
  • やたらと他人の態度にイライラするようになる
  • 今まで気にならなかったことが目について我慢できない

これらは、大人の反抗期を迎えた人の特徴です。

当ブログの読者さんやクライアントさんも、同じような状態になることが多々あり、混乱の中連絡をいただくこともあります。

(たいていは、「どうにかしようとしなくて大丈夫です」とお伝えします。)

私も経験があるんですけど、自分の性格とか人格が変わってしまったような気がして、とても不安で怖くなるんですよね。

当事者は悶絶しますが。

本来の自分に戻る大きなチャンスでもあるので、認知行動療法の応用編として、記事にまとめることにしました。

大人の反抗期とは

大人の反抗期とは、成人してから経験する反抗期です。とにかく怒りっぽくなるのですが、怒り方にも特徴があるんですね。

たとえば、次のような感じ。

  • 私はこんなに我慢しているのに、あの人は全然わかってない!
  • なんで無理して人に合わせなきゃいけないんだ!
  • 私はHSPで些細なことが気になるから、あの人の言動は我慢できない!
  • もっと私の気持ちを汲んで対応するべきだ!
  • 世の中の商品やサービスは、繊細な人のことを全然考えてない!

このように、周囲の人、製品、サービスに対して、とにかく反抗的になります。

本当に様々なことに怒りを覚えるので、HSPは「私ってこんなにワガママだったの…?」と、嫌気が差すほどです。

精神的にもかなり混乱するし、不安や恐怖を覚える時期なのですが、安心してください。

反発心が芽生えるということは、自己肯定感を高めるために心が成長している証拠です。大事なのは、大人の反抗期を迎えたタイミングで、しっかりと感情の処理方法を学ぶことです。

心の発達と反抗期

反抗期は、本来であれば幼児期思春期の2回経験し、平均的に14〜15歳くらいで落ち着くものです。(幼児期の反抗はイヤイヤ期と呼ばれる)

反抗期(はんこうき)は、精神発達の過程で、他人の指示に対して拒否、抵抗、反抗的な行動をとることの多い期間のことである。

子供が大人へと成長する過程で誰もが通るものとされている。

引用:wikipedia

なんでも人の言いなりになるのではなく、自己主張することで心は成長していきます。このように自分の力を試したり、周囲に反発する時期を反抗期と呼んでいます。

思春期では急激な体の成長や変化に心の成長が付いていくのが難しいとされ、先輩後輩といった上下関係などといった学校での生活環境の変化などからも反逆心が芽生え、不安やストレス、不満、矛盾、自己主張などといったやり場のない思いから反抗期が生じる。

引用:wikipedia

多感な時期に感情を抑えて自己主張することができなかった場合、心は成長せず年齢だけ大人になってしまうんです。

HSPは共感力が高く、小学生でも大人の考えていることを読み取ることは朝飯前です。だから、親や先生が困ることは避けて、聞き分けの良い子になる傾向があります。

たとえ違和感を持っても「私がおかしいんだ」と思い込んで、自己主張の仕方を学ばないまま社会に出てしまうんですね。

HSPが大人の反抗期を迎える経緯

思春期に自己主張の仕方を学ばず大人になってしまった場合、仕事や人間関係でうまく居場所を見つけられず、社会と関わっている実感が持てなくなります。

ところが、HSPを知ることで、「私の違和感は間違っていなかった!!」「自分の感覚を大事にしていいんだ!!」と理解できると、徐々に自己主張のスイッチが入るんですね。

突然目の前が開けたような気分になり、自分の言動が急にちっぽけに見えてきます。

すると、心は自己肯定感を高めるため変化を始めます。この心の変化こそが、潜在意識へ感情の爆発を促すきっかけとなります。

コントロール不能の怒りや不満

HSPを知って少し経つと、多くの人が「生きづらさが増した」と感じます。自分を苦しめた犯人探しをやめられず、怒りや不満がコントロールできなくなくなるんですね。

「私を辛い目に合わせた犯人は誰!?」と、原因の追求がやめられず、性格が変わってしまったのかと不安になる人も少なくありません。

大人の反抗期に突入したときに、自分を苦しめた犯人探しをしてしまう心理について、次のような分析ができます。

【犯人探しをする心理の例】
抱えていた違和感の原因が「HSP」という気質だと知る

最初は人生の謎が解けた気がして、目の前に光が差し込む

さらに調べると、エナジーバンパイアや非HSPという「業界用語」みたいな言葉に出会う

仲間意識のような不思議な一体感が生まれる

『HSP=仲間/非HSP=敵』という構図が出来上がる

※あくまで一例です。この他にもパターンはあります。

敵がいたら攻撃したくなるのは自然なことですよね。むしろ、今まで認めてもらえなかった行き場のない気持ちを発散させるために、仮想敵を作り上げている可能性も考えられます。

確かに、生きづらさの原因のひとつに、非HSPの大らかさの影響があるかもしれない。

だけど、「私は非HSPのせいで苦しめられた」といつまでも考えて、怒りのエネルギーを燃やし続けるのって、苦しくないですか?

エナジーバンパイアへの怒り

エナジーバンパイアとは、相手のエネルギーを吸い取って自分のエネルギーにする人のことです。

意識的であれ、無自覚であれ、人に嫌味を言ったり、陰湿な嫌がらせをするなどの特徴があります。また、善意に見せかけて人を陥れようとするタイプも存在します。

一生懸命で平和主義なHSPは、それまで

  • あの人といると、なぜか疲れる
  • い人だと思わなきゃ
  • 人のこと悪く言うのはよくない
  • 愚痴を言って他の人の気分を悪くしたくない

と、色々な手段で自分の感情を押さえつけてきました。

思い切って悩みを打ち明けた相手がエナジーバンパイアだと、あなたの素直な感情を不快に感じ、「気にしすぎだよ、考えすぎ。」などと、冷たく突き放す態度を取ったりします。

すると、

  • もっと明るく振る舞わなきゃ
  • 落ち込んでいるところを見せたらダメ
  • 私の感覚は人と違うと思ったらいけない
  • きっと誰も私のことをわかってくれない

などと考えて、自分の感覚を受け入れてもらえない寂しさをドンドン心の奥に仕舞い込んで、我慢するのが普通になってしまうんですね。

ところが、長い暗闇の中でHSPという気質を知り、生きづらさの原因は『脳の仕組みが違うだけだった』と気づくと、今度は自分を苦しめた犯人探しをしてしまうのです。

要するに、いじめっ子たちに仕返ししたくなっちゃうんです。

  • 私がおかしいんじゃないんだ!
  • この感覚がわからない、エナジーバンパイアや非HSPがおかしいんだ!

こんな風に、今まで抑え込んでいた感情がドロドロと流れ出て、とにかく反抗したい衝動に駆られます。

【補足】
発達心理学では、周囲に拒否反応を起こすことで強く自我を発達させる時期を、次のように表現しています。
・幼児期→イヤイヤ期
・思春期→反抗期
・成年期→大人の反抗期

大人の反抗期の効果

大人の反抗期そのものは、一時的であれば悪いことではありません。

むしろ、心の成長(アイデンティティの確立)には、強く自己主張する時期が必要なので、生きやすくなるには必ず経験することだと言えます。

強く自己主張して「私はこういう人間です」とアピールしながら、周囲と調整する方法を学ぶことで、協調性が育まれるからです。

反抗する過程で離れていく人が出てきたり、大切な人を傷つけたりしますが、不器用でも思い切り自己主張することで、助けてくれる人への感謝も芽生えるのです。

ところが、中途半端に情報を仕入れて終わりにすると、大人の反抗期から抜け出せず、生きづらさも解消されずに苦しくなる可能性があります。

繊細で疲れやすい私を攻撃する、エナジーバンパイアや非HSPがいる。
今の世の中は、非HSPのために作られた仕組みで溢れていて、HSPにはちっとも優しくない。

こんな風に考えて、自分を守るために敵を作りたくなります。

世の中や大人に対して憤りが湧いてくるのですが、適切な対処方法を知らないので、漠然と恐怖と不安を抱えたまま、社会で孤立してしまうんですね。

大人の反抗期の対処方法

反抗期は、心を成長させるために必要な過程です。良い子にニコニコ全てを受け入れてきた自分から、嫌なものは嫌と言える自分になるための大事な時期です。

誰かを傷つけることもありますし、迷惑をかけることもあります。

思春期であれば、どれだけ無茶をしても親や周囲の大人がカバーしてくれますが、大人になってから迎える反抗期では、責任は自分で取らなければなりません。

そこで、次のポイントを意識して対処してきましょう。

【大人の反抗期の対処方法】
1.怒りに蓋をしない
2.離れていく人がいることを覚悟する
3.気持ちを紙に書き出す
4.NOと言う経験を増やす
5.流れに身をまかせる

1.怒りに蓋をしない

大人の反抗期は、思春期に不安やストレス、不満などを吐き出せなかった人が、年齢を重ねたタイミングで経験するものです。

反抗期とは、一般的にネガティブと捉えられる感情の処理方法を学ぶ時期です。(不安、恐怖、怒り、悲しみ、虚しさ、寂しさ、ふがいなさ、など)

ネガティブな感情の中でも、特に『怒り』はエネルギーが強いのですが、他の感情を隠す役割も持っています。なので、怒りを我慢することは、強烈な力で他のネガティブな感情をねじ伏せていることになります。

大人の反抗期で大事なのは、怒りに蓋をしないこと。感情を感じ切ってください。

2.離れていく人がいることを覚悟する

反抗期は、訳も分からず湧いてくるイライラを、人や物に当たることで解消していく行為です。

従順だった人が急に反抗的な態度を取り始めるので。周囲は驚いて、変化を阻止しようとしてきます。それでも自分の気持ちを大事にして自己主張を続けると、当然離れていく人も出てきます。

つまり、『今いるステージからの卒業』ですね。卒業に出会いと別れはつきものです。

そして、しっかりと反抗期を満喫した人が得られる感覚とは、ムチャクチャにワガママ放題していた自分を、見放さずに受け入れてくれた人への感謝という、社会に対する安心感です。

<本音を言うと離れていく人がいることを覚悟して、自己主張を続けていると、受け入れてくれる人の大切さを身にしみて感じるんですよ。

ものすごーーーく、怖いですけどね。

3.気持ちを紙に書き出す

反抗期が人や物に不満をぶつける行為だとしても、大人として仕事をしている場合は、ある程度のマナーは必要です。

そこで、職場や家族などに不満をぶつける前に、紙に書き出してワンクッション置くことをオススメします。

紙に書く目的は、怒りを消すことではなく、思考を整理すること。

完璧にまとめる必要はなく、「あぁ、今私はこんなこと感じてるんだな」と客観的に見る手段として使いましょう。

4.NOという経験を増やす

いくら紙に書いて冷静になろうとしても、感情の収集がつかなくることもあります。せっかくの反抗期ですので、思いっきり「NO!!」という経験をしてください。

下手くそでいいので。

というより、綺麗にまとめようとしない方が、反抗期をスルッと終わらせることができます。

感情的になってもいいし、うまく伝えられなくて後悔してもいい。つまり、たくさん失敗した方がいい。

『人が傷つく不満や怒りの伝え方』を経験することで、傷つかないように伝える工夫ができるようになりますから。

5.流れに身をまかせる

不満や怒りをしっかりと周囲にぶつけて、自己主張し続けると、ある日「もういいや」と冷静になるときが来ます。冷静になって初めて、本音を言っても側にいてくれる人の大切さを身にしみて感じられるようになるんですね。

逆に、大人の反抗期で変に怒りをしまい込んで、変わらず良い子を続けると「いつもイライラしている怒りっぽい人」になります。

HSPを知って大人の反抗期を迎えたら、とにかく流れに身を任せて不満が自然と落ち着くのを見守りましょう。

感情は、感じ切ると自然と落ち着いてきます。怒りや不満も同じです。

ぶつける過程で環境が変わったり、離れていく人が出てきたとしても、流れに身を任せて受け入れていくことで、本来の自分を取り戻すスピードが加速していくのです。

大人の反抗期はいつ終わるのか

大人の反抗期が続く期間には個人差がありますが、1年以上は続くと考えておいてください。

なぜなら、思春期の反抗期も、幼児期のイヤイヤ期も、平均的に3年以上続くものだからです。もちろん、個人差があります。半年で終わる場合もありますし、4年以上続く場合もあります。

1歳半を過ぎると、それまで母親に甘えっぱなし、任せっぱなしだった子供の心に自我が芽生え始め、「自分一人でやってみたい!」という気持ちがどんどん大きくなってきます。

一方で、周囲の状況や相手の気持ちを考える力はまだ伴っていないため、一方的で激しいイヤイヤ行動が始まります。

この時期は「第一次反抗期」と言われていて、イヤイヤ行動は子供の成長にとって欠かせない、順調な成長の証だと考えられています。

引用:子供のイヤイヤ期はいつからいつまで?イヤイヤ期の乗り切り方10選!

いままで、一度も反抗期を経験したことがない人は、幼児期に通過する『イヤイヤ期』からのスタートだと思っておくと、気持ちが楽になります。

自我が芽生えてくるのに、気持ちの伝え方がわからないので、苛立ちが加速するんですね。

反抗期を迎える時期は子供の自我が成長し、より自分の意見を意識した行動をとろうとする時期でもあります。

つまり、自分の意見を主張する力が伸びようとしている時期である可能性があります。

そのため、物事について自分の意見を伝える力を育んだり、自分がどう行動したいかを考えるなど、実行力を育てるために反抗期が訪れると考えることができます。

引用:反抗期の子供とは?特徴や始まる時期・男女別の対応方法をご紹介

反抗期について、行動や期間など明確な定義はありませんが、共通しているのは「自分を確立させ、自己主張の仕方を学ぶ時期」だということです。

なので、自己主張が受け入れられる環境にいれば、反抗期は短くなります。逆に、自己主張がなかなか受け入れられない環境にいると、反抗期が長引く可能性があります。

いずれにしても、大人の反抗期は必ず終わるときがきます。大丈夫です、必ず終わります。

今まで見なかったことにしてきた感情をしっかりと受け止め、感じ切ってみてくださいね。

認知行動療法入門編

認知行動療法の入門編は、全3回で解説しています。

【認知行動療法入門①】感情を掴む練習

【認知行動療法入門②】ネガティブな感情の考え方

【認知行動療法入門③】ひとり反省会の思考パターンを観察する

HSPHSS専門メンタルトレーナー/趣味は人間研究。尊敬する人はアインシュタインと羽生善治さん。ジャガイモとチョコが好き。

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