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言えると癒える、話すと放す

カウンセリングの研修に参加して、クライアント役になったときの話を投稿したのですが。

今回の研修で、自分のカウンセリングスタイルの特徴を自覚しました。

他の方からも、「馬場さんの個性だよね」と言われて。

これが私のスタイルなのか…と。なんか明確になって嬉しかったんです。

それでね。

少し前から、頭に浮かんでいた言葉

「言えると癒える、話すと放す」

これが、私がお届けしたい時間なのだと思うんです。

相談相手に「私も同じです」と言われたとき

カウンセラーに、「こんなことで悩んでます」って話すじゃないですか。

そのとき、「私も同じですよ」って言われたら、どう思いますか?

自分だけじゃないんだ。って、安心する場合もあるかもしれません。

私は、ですね。

このリアクションが話の序盤で出てくると、

あなたに何がわかるんだよ!

って、なる。(変なところで負けず嫌いが出る)

カウンセラーの自分語り、までいかなくても。

相槌として、「私も同じです」って言われると、なんか、それ以上話せなくなるような感じがしました。

気の済むまで吐き出させてあげたい

私は、質問されない限り、自分の話はしないし、安易に「わかります」とか「同じこと悩みますよ」って言わないようにしているんですね。

これは過去の経験から学んで、意識的にそうしています。

だって同じ悩みって、ないと思うから。

その話を聞いて、あなたがとても悲しんでいるのだと私は感じました。

私の感じている”悲しい”と、あなたの”悲しい”が同じかどうか、少し確認させていただけますか?

↑これくらい丁寧に、内面に触れていきたい。

現象は似ていても、人の数だけ悩みがあるし、目に見える現象が同じでも、どんな気持ちになるかは人それぞれ違うから。

「わかります」

「同じです」

って、話を盛り上げることもあるけど、終了させる要素も含んでいると思うんです。

なんかね、私は、気の済むまで吐き出させてあげたいと思っちゃうんですよ。

クライアント役をやったとき、たまたまカウンセラー役だった方が、私と対照的で。

「それって、こういうことだよね」

「AとBだと、どっちだと思う?」

って、要約したり、導くような質問をしてくれたり。

とにかく、1歩前に進めてあげたい!答えを見つけてほしい!っていう熱意を、ものすごく感じる時間だったんですね。

男性的な受け答えをしていた時期

書いていて、思ったのですが。

偉そうな上から目線だけど、以前の私が、まさに同じようなことをしていたんです。

それは、カウンセリングを始める前から。

中学生のころから、人に相談されることが多くて、仕事を始めると後輩から相談されることもよくあったのです。

その内容って、私も悩んだテーマだったりしたので。

こうすればいいんだよ!

こんな視点があるんだよ!

ドヤ顔( `ー´)

みたいな。

話しの流れをバッサバッサ切って、自分の知りうる限りの知見を惜しみなく与えようと熱くなっていました。

なんとも男性的、というか。

解決のために相談する。

動くために相談する。

「やる」前提で手段を相談する。

みたいな。

会議……かな?笑

言葉の背景にある「気持ち」に寄り添う

それで、ですね。

家賃払えなくなって、仕事も恋愛もリセットされたり、色々あって。自分のなかの女性性を大切にするようになって。

気づけば、繊細な方々のご相談を受けるようになって。

いまでは、会話のベースが【受容】になっています。

言葉の背景にある「気持ち」に寄り添う

本人が上手く言葉にできない「気持ち」を察知して言語化を助ける

そのうえで、斜め45度から気づきを促す問いかけをする。

これが、現在の私のスタイルになりました。

で、タイミングを見て、「ここぞ」というポイントで背中を押す。

ストレート剛速球で方針を提示するのではなく、あくまで相手のペースを尊重しながら。

「ここ乗り越えたら前進するだろうな」っていう【ツボ】が見えたときは、踏みとどまってリードする。

っていうのが、理想であり、意識しているスタイルです。

言えると癒える、話すと放す

カウンセリングの世界でよく言われるのが、

言えると癒える、話すと放す

です。

たぶん、心屋さんが提唱者なのかな?(違ったらスミマセン)

傷ついた

つらいよ

悩んでいるよ

寂しいよ

私たちは、日々、たくさんの感情や思考を生んでいますが、そのほとんどは言葉にならずに消えていきます。

大切な人に言えなかったこと

本当は考えていたけど、言葉にできなかったこと

自分の言葉を信じられなくなったこと

相手の言葉を素直に受け取れなくなったこと

そういう、一つひとつは小さな、すれ違い、違和感が積もって、ある日現実的な【問題・悩み】として浮上してきます。

だから、言葉を与えられずに「なかったこと」にされた想いを言えると、心の傷が癒えていく。

向かう先がなく、自分のなかに閉まっていた気持ちを話すと、執着が手放せる。

そして、1歩、前に踏み出すことができる。

無理やり話してもトラウマを強化しちゃうので。

あと、癒えるとか、手放すって、結果であって目的にしない方が良いので。

私は、自然と「話したくなる」「言いたくなる」そんな時間を作りたいなと思っています。

Writer

ジャガイモが好きで雨に弱い
このサイトは個人的な記録用の日常ブログ
普段は働くHSS型HSP女子へ、メンタルケアからビジネスサポートまでやってます
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