私が心理学に興味を持ったきっかけは、高校生で適応障害になったこと。
自分がわからなくて、学校の友達も先生もわからなくて。
『人間』の不思議さに興味を持ち、「自分も周りの人も解明したい」と思って、大学で心理学を専攻しました。
勉強すれば、人がわかるかもしれないと思ったのです。
10年経ってもわからない
あれから10年経ちましたが、いまだに『人間』はわからないことばかり。
だからこそ面白くて、私の好奇心を刺激してくれます。
知りたい。理解したい。その世界を見てみたい。
転職を繰り返すのも、人と一緒にいるのも、恋愛を繰り返すのも。
全ては「目の前の人間が見ている世界を同じように体感してみたい」という興味関心が原動力になっています。
仕事はお金をもらえる社会科見学だと思っているし、人の人生はドラマよりもドラマチックだと思っています。
作り込まれたストーリーよりも、ドキュメンタリーが好きです。
そして、日常で普通に生活している人の話はドキュメンタリー以上の何ものでもなく、一般企業の会社員であっても、背景を知るのが楽しい。
もっとも大切で難解な人間関係の相手は
このブログをリニューアルするとき、ふと浮かんだセリフがあります。
人生において、もっとも大切で刺激的、そして難解な人間関係の相手は『自分自身』なの。
自分が心底好きだと思える自分を、同じくらいに好きと思ってくれる人と出会えたら、それは本当に素晴らしいこと。
これは、海外ドラマのSATCの主人公「キャリー」のセリフで、今まさに私が伝えたいことです。
人間という生き物はとても不思議で、知識を求め技術を求め、日進月歩で成長していきます。
そのくせ、体は一向に進化することなく、自然災害に怯え、自分以外の『何か』を利用することで身を守っています。
人間関係ひとつ取っても、悩み苦しみ傷つき、それでも一緒にいたいと願う。
実に面白い。
なぜ理解し合うことを諦めないのか
なぜ、傷つけ合いながらも、理解し合うことを諦めず、集団社会を作っているのかといえば、自分のことは自分が1番わからないからだと思います。
人生において、もっとも大切だけど難解な人間関係の相手である『自分自身』を知るためには、自分以外の誰かの存在が必要なんだと。
そして、自分が心底好きだと思える自分を、同じくらい好きだと思ってくれる人と出会うこと。
この営みが、人生のスパイスとなり幸福感を生むのだと思います。
知識や技術は進化しているけど、体は一向に進化しないのは、自己理解や他者理解には原始的な『本能』が必要で、そのために体の進化が止まったのではないでしょうか。
気質と性格の違いを知る
自己理解と他者理解を深める方法は、世の中にたくさんありますが。
私は、本来持っている気質や性格を使う方法が好きです。
より原始的で、本質に沿っていると感じるからです。
気質や性格を使って人を分析するのは、人類の進化や歴史を感じられる神秘的な時間です。
なぜなら、どれだけ技術が進歩しても、人間の持っている感情や思考、持って生まれた気質は変わらないからです。
自分を解明することはもちろん。
私の知識や経験が、誰かの生きづらさ解消の助けになって、もっともっと人が生きやすくなる提案ができたら嬉しいし。
世界でたった一人しかいない「人」の個性を研究するのが、とても楽しいのです。
人の数だけ人生があるし、人の数だけ物語がある。同じ人はひとりもいない。
とても奥深くて、探究しがいのあるテーマです。
私の好奇心が誰かに触れて、その人の中で起きる化学反応を見るのも、また楽しい。
人間という個性の研究を、もっともっと追求していきたいと思います。
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