こんにちは、ももか(@momohsphss)です。
HSS型HSPとMBTIを絡めて生きづらさを解説していくシリーズの後編です。
後編ではHSS型HSPの2タイプがそれぞれ抱える【悩みの違い】を明確にしていきたいと思います!
前編はこちら↓

【HSS型HSPの2タイプ別】生きづらさの特徴

私は多くのHSS型HSPと接してきて、性格によって大きく2つのタイプがいて、人間関係や能力の面で悩むポイントが違うんだと感じていました。
このブログでは「イノベータータイプ」と「コーディネータータイプ」と名付けて説明しています。
これは、前編で紹介したMBTIのタイプ論と比較しながら見ていくとわかりやすいので解説していきます。
イノベータータイプの生きづらさ

イノベータータイプの特徴は、次の要素を優先して使っていることです。
- 内向的
- 思考優位
※図では判断的態度が強く出ている人を例にしましたが、イノベータータイプでも知覚的態度(決断先送り系)が優位な人もいます。
劣等感の強いかまってちゃんに攻撃されやすい
組織や集団に入ると一匹狼になりやすく、人と距離を置くことを好み、システムや仕組みを改善したり課題の達成にこだわります。
持っている体はHSS型HSPなので、行動的で好奇心もあり、繊細で心優しく傷つきやすいです。
なので、行動するときは根回しせず必要だと思ったことを淡々とやり遂げ、その過程は周りと共有せず自分の中でムフフと思うことで満足するんですね。
思考優位なので、感情を出すことに抵抗があります。
劣等感の強いかまってちゃんに攻撃されやすいんですけど、「なぜ攻撃されるのかわからない」「なぜかいじめられる」と悩んでいることが多いです。
リーダーになるけど理由がわからない
好き勝手していたら、なぜかリーダーに指名されたという人も多いです。
「なんで指名されたかわかんないけど、言われたからやらないとと思って」って感じで、なりたくてなったわけじゃないけど、責任感はあるから任されたら全うするんですよ。
だけど、思考優位で物事を決断することを優先するので、メンバーからは暴君とか自分勝手な人に見えちゃうんですね。
感情優位で行動的なタイプの人にガンガン攻撃されて、消耗してドロップアウトする流れになります(;O;)
先生やスクールカースト上位に嫌な顔をされる
本当は周りの目を気にせず、どんどん行動して試してアイディアを形にして、その姿勢で周りを感化させることが得意なんですが。
小学校~高校あたりで、良かれと思って行動を取ったら、先生やスクールカースト上位の友達に嫌な顔をされた経験を持っていて、トラウマになっていたり。
内向的なので、自分の内側から湧いてくる感情や思考はすぐに気づくんですよ。だから、本人は「私は感情的になりやすくて、周りに迷惑をかけている」と思っているんですね。
実際は、周りから見ると感情の起伏が全然伝わってこない、一人で自由に行動している人という印象を与えていて、そこのギャップでコミュニケーションのズレが起こります。
コーディネータータイプの生きづらさ

コーディネータータイプの特徴は、次の要素を優先して使っていることです。
- 外向的
- 感情優位
※図では知覚的態度が強く出ている人を例にしましたが、コーディネータータイプでも判断的態度(テキパキ決断系)が優位な人もいます。
マイペース不思議ちゃんに振り回される
組織や集団に入ると、個々の感情を大事にするので、人間関係の潤滑油になります。
このタイプも、持っている体はHSS型HSPなので、行動的で好奇心旺盛で傷つきやすく疲れやすい。
目の前の個人というよりも、組織や集団の全体像を把握したうえで、その足並みを乱す人を自然と察知しちゃうんですね。
見つけた違和感を解消するために、話し合いや人間性の理解で解決しようとするので。
マイペースに動く人とか、技術や能力に拘りがある人とか、何を考えているかわからない不思議ちゃんがいると、必死に調和させようと振り回されてしまいます。
リーダーになるけどサポートが好き
積極的に人と関わって調整しつつ、感情を読んで動ける点でリーダーに抜擢されることもあります。
ところが、組織やチームでの成果を上げる、数字で結果を出すというシビアな勝負所でも感情が出てきてしまうので。
率先して結果を出し背中を見せるという、プレイングマネージャー的なポジションでは、リーダーとしてプレッシャーに耐えられず、メンタルがやられてしまうんですね。
部下指導の面では、あれこれ手を出してしまいがちなので、「小姑みたい」「見張られているようで息が詰まる」と言われてしまいがちです。
疲れたらひとりになりたいけど、人といたい
持っている体は疲れやすく、刺激からの回復となると十分な睡眠とか内省の時間を持つことが必要なんですが。
外向的だと、疲れたときほど人と一緒にいた方が回復するんですね。
なのに、人と一緒にいると相手を優先して自分は後回しになってしまう。
しかも、外向的な人は混乱していたり、ストレスが高まったときほど、喋りながら消化していくので。周りからは疲労困憊しているように見えないんですよね。
内向的な人から見ると、すごくエネルギッシュに見えるんです。
だから、繊細さが伝わらないとか、1ミリも動けないほど疲れているのが伝わらず悩みます。
自己診断には限界がある
2回にわたって、それぞれの特徴と生きづらさについて解説しましたが、両方とも自己診断なので、セルフイメージがかなり影響するんですね。
自己診断は、境界線が強く自己肯定感が高い人ほど正確な結果が出ます。
逆に、自己否定や劣等感が強く、自己肯定感の低い人は認知の偏りが激しいので、現状を正しく読み取れていない可能性がとても高い。
だから自己診断の結果も、実際とはズレて出たりします。
対面のご相談に来てくれた方で、「セルフチェックでHSSでした」という人も、よく話を聞いているとHSSではない場合もあるんですね。
だから、迷ったら客観的に見てくれる人に聞くといいですよ。
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HSS型HSPの知識は、時田さんから教えてもらったことを参考にしています。
「かくれ繊細さん」は、少数派の内面を的確に表現されていて、自己理解を深めるのにオススメです。